中井正一という哲学者
彼について調べています。
中井正一は、京都大学哲学科でカントが専門。
その周りというより、当時の京都にはすごい哲学者がわんさかわんんさか居ましたので、中井はその中ではあまり目立たない方かと思います。まあ、色々あって、山代巴も後半で絡んでくるのですが、とても変わった人という印象。
文系ですが、ボート部で、野球の応援が好きで、わいわいと煩いおっさん、という感じです。
三木清と、戸坂潤と、中井が、1926年頃に、アリストテレスを読みながら、わいわいやってる場面、どんな感じでしょうかね。
戸坂が三木を批判しながら、西田幾多郎を批判すると、三木があれこれいって、中井がまーまーと酒を勧める・・・
安直ですがこんな感じでしょうか。
1930年には、その二人は大変な運命が待ち受けていますし、日本がどんどん全体主義へと転がっていきます。
面白いのは、その二人が個人の精神について論じている(たいていはみんなそう)のですが、中井は、集団に拘っている。
中井を読んでいると、劇団論って、委員会の論理に近いかもって思います。
ですので、まだよくわからないのですが、頑張ってます。
京都三高時代の中井は、ボート部で活躍し、京都大学でも文学部のボート部をスポコンで鍛えたそうです。
下村寅太郎がストップウォッチもって、ラップを測ったとか・・・・
東京の学生たちの話は、堀田善衞の「若き日の詩人たち~」と加藤道夫全集から劇化しましたが、京都の学生たちの姿は、また大きな大きな物語になるかもしれません。
それにしても、ハイデッガーは、なんでまた、ナチスになっちゃったのか。哲学は役に立つの?立たないの??
永遠の疑問です。