リア王の介護問題2
「リアの食卓」特設ページができました!
9月になりまして、リアの稽古が再開しました。
久々に、矢野口にある劇団のアトリエにいき、まずは美術説明しながら、ミザンセーヌを付け始めました。
ミザンセーヌというのは、どこから入ってきて、どこへ行く?どこでしゃべってなにする?
という荒立ちの位置情報です。
メインキャストは2015年と変わりませんが、ホールが大きくなるし、いろいろとやりたいことも増えたので、
前のめりになって稽古しています。でもとても、楽しい稽古場、丁々発止です。
私はすぐに筋肉痛になりました。(笑)稽古はヒートアップして、青砥先生も、ひじをすりむいて
ばんそうこうだらけになってました。
本チラシももうすぐできます。これは仮チラシです。
ちょっとホラー入ってますね。
リア王の物語は「悲劇か? 喜劇か?」
本チラシは、思い切りカラフルで楽しいものですのでお楽しみに。
そして、今日は、衣装合わせをしました。今回の衣装担当の柿崎さん、魔術師のようにフィッティングをしていきます。
その鮮やかなコーディネートに息をのみます。ああ、美しい~~~~
頑固なリア王の介護問題については、2015年にもいろいろと書きました。
今回の改訂で、原作のリア王の中に語られている、姉妹の人間関係の他にも、リア王がその人生の中で
勝手し放題にやってきたことのつけも払ってもらうことにしました。、というと怖くなりそうですが、
美術家というのも、王様とにて誰かを描いたりするたびに、その誰かを消費します。
写真をとったら魂抜かれるようなものですね。
リア王は、悲劇として語られますが、その悲劇の理由はほとんど自分が作ったようなものです。
姉妹はたまったもんじゃありません。
原作の中で、王様とかケント伯とかが、喋ってることは「ああ、中世だもんね」っという感じですが、
姉たち、ゴネリルと、リーガンのセリフは、今の時代の女性が思うことと全く変わりません。
だから、私は姉妹に感情移入するのです。
とはいえ、親子の愛情の複雑さなど、三人の女優のパワーが炸裂して、すごいリア家になりそうです。