「プロキュストの寝台」ご報告
嶽本あゆ美が、Pカンパニーに書下ろし、今年の1月にシアターグリーンで公演された「プロキュストの寝台」が、めでたくグリーンフェスタ2015という演劇祭で、「TシアターBox in Box 賞」を受賞しました。Pカンパニーさん、おめでとうございます。
そして、舞台実現の為に奮闘してくださった、演出の小笠原響さん、客演の皆様、Pカンパニーの皆様、スタッフの皆様、ありがとうございます。上演されたものが演劇賞を頂くというのは、心の底からほっとします。脚本家として務めを果たした安心です。
今回、審査員は劇評家ではなく、一般公募の審査委員と劇場の方です。幕末を舞台に、中山みきや、出口なお、など民衆宗教という難しい硬派な素材を扱ったこの作品が支持を集めたことは、とても嬉しいです。っていうか、びっくりです。
グリーンフェスタとは、シアターグリーンのオーナーである 仙行寺(同館隣)が社会事業として始めた同館の劇場創立40周年を記念して2008年から始まった演劇祭。 以下、ネットより
参加団体を公募形式で募集し、劇団に切磋琢磨(せっさたくま)できる環境を門戸を広く提供することを目的とし開催。一般の観客目線での作品選出や、割安で観劇できるシステムの導入など、普段あまり演劇に接していない人でも観劇を楽しめるような環境作りを心掛けているという。
2005年のリニューアル以前は「シアターグリーンフェスティバル」という開催回数50回を超える演劇祭を開催していた同館。当時の同館が若手の登竜門的なポジションにあったことから、多くの若い劇団の応募が多かったという。リニューアルで3つの劇場を持ち演劇祭も新しくなった今日では若手劇団に限らず、さまざまな団体が幅広いジャンルの公演を行っているという。
そして、これを書く時に一番頼りになった本ですが、つい先日亡くなられた安丸先生の「出口なお」です。
出口なお――女性教祖と救済思想 (岩波現代文庫) 文庫 – 2013/7/18
安丸 良夫 (著)
*超面白い本です。絶対、お勧めです。私は本屋の回しものではありませんが、この現代と、出口なおや中山ミキの神が現れた時代との相似を想うのです。女性は特に納得の本です。
ネタもバレます。
そして、取材させていただいた天理大学の池田士郎先生にも御礼申し上げます。
ご関係の皆様、もう一度、ありがとうございます。そしておめでとうございます。
一度上演された作品の再演はとても難しいものです。
受賞しても、再演での芸術文化振興基金の助成はなかなかおりません。
芸術祭受賞でも落ちたり減るばかり。とほほな時代なのです。
魔法でもあればよいですけど。ガソリン代は結構です。
なので、皆様!Pカンパニーを応援してください!!
次回公演は、別役実の 改作新作 「雨が空からふれば」 林次樹 演出
http://homepage3.nifty.com/p-company/
新曲2曲を含む、音楽劇です。
もちろん、メメントCもね! 何か選挙みたいですね。(笑)以上、ご報告でした。