出演者紹介・・・鈴音彩子さんの巻
アヤ~~ン、と呼ばれる彼女は、私の表現教育現場の同僚?相棒?です。
彼女自身は、新劇の劇団の研究所を経て、様々な活動をしてきました。
語り、身体表現、芝居、なんでもやるよ!
そして、鈴音工房という彼女自身の砦を持っています。
単身、松山に乗り込んだりしてほっとするような和みの空間で、自作の一人語りの公演をしたりするのです。
そうそう、彼女は、作家でもあるのです。
私は劇作の傍らというか、あまり区分けしないところで、小中高校に行って演劇ワークショップをやっております。
表現教育って何さ?と思われるのですが、演劇手法を用いたコミュニケーションの授業なのです。
そこでアヤ~ンはその柔軟な身体と声音と表情力豊かな目で、生徒達をとりこにします。去年行った中学校でも、
男子生徒がアヤ~ン!と絶叫していました。
彼女の魅力はクールビューティーに隠された、情熱です。そして知性です。気配りです。
表現教育ではインプロ力が勝負です。ちなみに私はサラリーマンのオヤジ役が得意です。
アヤ~ンは、とあるリーディングで、一人で五人やってました。それは、人形劇団プークの若手脚本家志望のかたが書いた
ミュージカルに出てくる壊れたラジオの役でした。チャンネルが切り替わるたびに、ラジオのアヤ~ンは、様々なものに際限なく変わっていきました。
そして、他の作品では、ウサギとナメクジのハルマゲドンのもの語りで、言語に頼らずすごいナメクジを演じてしまうのです。摩訶不思議
今回の彼女は抗日女学生の茉莉さんの役です。モーリーと読みます。
ミッション系の金陵女子大学の学生だった茉莉は、南京陥落時に、安全区と呼ばれた地域に逃げ込みました。しかし、そこはセイフティゾーンでも何でもなく、
暴虐のアギトに飲みこまれてしまうのです。
ミニー・ヴォーリントンの日記にあるような事件に遭遇しながら、生きながらえた彼女はどこへ目指すのか?
妻を失った英呈にとって、彼女こそが希望でした。(嶽本あゆ美)
*鈴音工房HP → http://www.geocities.jp/suzunekoubou/
*鈴音彩子ブログ → http://suzunekoubou.blog37.fc2.com/