食堂のレシピ①
改稿を最後だ最後だと言いながら、やはり上がらない嶽本です。
桜が咲いたら第一次チラシが来て、、折り込み隊になっているはずでしたが、そうは問屋がおろしません。そして、今日現在も、太平洋チラシ食堂か青空レストランかの分かれ目である、文化庁助成金の採択の可否におびえています。ケツの穴がとっても小さいというわけです。
さて、戯曲中にはいろいろな料理のレシピが出て来ます。いずれも、大石誠之助全集に出てくる本格的なものです。まあ洋食のほとんどを網羅しているようで、食堂を開くだけのことはあるなあと、感心しきり。
和洋折衷料理、牛乳の栄養について、フライの話、サラダ数種、ピクルス、サンドイッチ、臓器料理、モックソーデージ、レモネードなどの飲料、菜食主義、シチュウの数々・・・・・私が好きな料理は、鮭を使ったいろいろな料理。ボイル・サーモンを使って、コールド・サーモン、サーモンケーキ、カレーサーモン、サーモンフライと、バリエーションもたくさん。それから、カレーの本格的な作り方。ひと月腐らない万年カレーの作り方ものっています。おいおい紹介したいのですが、いつかレシピ本にして、出版したら面白いのに、と思ってます。
レシピ以外に、熊野地方のかき混ぜ寿司のことを書いていて、なぜか誠之助は、その面倒な五目の加薬を缶詰にして、あったかい飯に混ぜるだけですぐに寿司ができるという、今のレトルト寿司の元を考えたりもしています。それを、世界に輸出するところまで考えたのですが、飽きっぽいのでやめてしまったようです。やめて居なければ、今頃、新宮は大逆事件の町ではなく、インスタント寿司を発明した医者の町になっていたのに。
本番中は、消えもの係として、私は毎日、レトルト寿司の元で五目寿司を拵える係になります。卵焼きの錦糸卵だけは自分で作ろうかなと思います。お手伝いに来ていただける方には、終演後にもれなく、カレーと五目寿司をごちそう致します。
さて、この加薬の缶詰の対局が、火薬の缶詰です。続く~