女性劇作家たちからのごあいさつ(当日パンフより) | メメントCの世界

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演劇ユニット「メメントC」の活動・公演情報をお知らせしています。

Aプログラム「ランチ」、金塚悦子

「今回、はじめて拙作を、リーディングという形で演出させていただきました。
リーディングとは、俳優が単に「読む」ことから「肉声」にたちあげていく過程を、お客様が目撃することだと思います。
その瞬間に立ち会う恍惚感・・・・。うっとりと聞きほれ、自分のセリフをつい読み忘れ・・・。おいおい!
こんな喜びをくださったたくさんの皆さまに、ただただ感謝です。」


<金塚悦子 プロフィール>日本劇作家協会会員。
06年、京急シナリオ大賞、優秀賞「ハートに火をつけて」07年、日本シナリオ大賞最終候補「35years」
07年、近松賞最終候補「ニューイヤーズ・イブ」08年、劇作家協会優秀新人戯曲賞最終候補「葉子」

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Bプログラム「発酵シタラバ、」、堀田りえこ

「平日の昼下がり。郊外へ向かう列車の中でまどろみながら耳にすべりこむ、見知らぬ人々のつとつととした声が好きです。言葉が生を受けて立ち上がる瞬間が好きです。音と言葉にひかれて、このたび初めてのリーディング上演となりました。日常の隙間にひそむ音にまつわるちょっと不思議な物語を楽しんでいただけたら幸いです。」


<堀田りえこ プロフィール>。シナリオライター。NHK名古屋、BK(NHK大阪)のラジオドラマ脚本賞にて受賞、東北放送開局50周年記念ラジオドラマオリジナル脚本入選などを経て、ラジオドラマ、ショートフィルムのシナリオのほか、アニメ脚本、携帯小説などを執筆。

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Cプログラム「スリー・ピース」、嶽本 あゆ美

「今回、初めてメメント三人での舞台となりました。各人、いつもは持ち場が決まっておりますが、それぞれ越境しつつ三人のチームワークを再認識しつつ稽古して参りまりた。ストーリーの素材ですが、皆様お察しの通り、メメント発足の原点となった「理由」シリーズの姉妹、東海道新幹線こだま号がとまる町、そして「三人姉妹」です。この姉妹はかなり癖のある三姉妹ですが、フィクションながら、三人が出会って十数年の思い入れがこのようなドラマになり、リーディング上演出来たことは私にとっても記念作です。年を重ねた後に、この第五回公演を振り返り、きっと私たちは大笑いするでしょう。で、やっぱりこんな調子で三人姉妹は三婆になっているのでしょうね。又、作家の合評会として発足した創作集団「パオ」の金塚さん、そして新しいメンバーの堀田さんと作家の発表の場を持てる幸福に感謝します。そしてご協力頂いた皆様と、ご来場頂いた観客の皆様に御礼申し上げます。最後に、くどいようですが、この物語はほんとに全部フィクションですのであしからず。」


<嶽本あゆ美 プロフィール>日本劇作家協会会員。 メメントC主宰。
第二十五回文化庁舞台芸術創作奨励賞現代演劇部門佳作受賞。第十二回日本劇作家協会新人戯曲賞受賞。
主な作品 演劇集団「円」公演 中上健次原作「千年の愉楽」より『オリュウノオバ物語』
アイバンク・ミュージカル「パパからもらった宝物」(劇団BDP制作)
メメントC公演「第6病棟」「ともしび」(原作・A.チェーホフ)など

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(以上、「劇が孵化した夜に」当日パンフより)