作者より
原作者は懼れ多くもアントン・チェーホフ様です。私はかなり潤色しました。潤色って、なんか色っぽそうな感じですが、お色気シーンが増えたわけじゃあないのです。かなり、極北な感じです。でも喜劇ですのでご安心を。
なぜ、六号室と言うとですね、数年前のある時、作家と演出が「あの小説、ほらほら、あれあれ、あれだよ!あれ面白いよね!」と意気投合しました。それが「六号室」です。なにやら秘密めいていて怖そうな題名ですが、私達二人にとっては、不条理喜劇でしかありえませんでした。あれを読んで、腹を抱えて笑った私はかなり六号室の住人です。今回、不肖作者も、ピアノを弾きながらしゃべります、何故って?足りないんですよ。人が・・・・・というか、いろいろと猫の手も借りたい状況です。私も今回、ラフマニなので、もう一本手が欲しいです。三本あると手が楽です。何言ってるか分からないですね、これじゃあ・・・・・・
そしてもう一つ、新たなゲストとメメント・メンバーの出演です。
いつもの立花弘行氏に加え、いぶし銀のいい男・清田正浩氏に、フレッシュで新劇な青年劇場の中川為久朗さん、かつてアングラで鳴らした金塚悦子さん、そしてついにもう一人のメメントC、杉嶋美智子さんが登場します。こりゃあかなりの異種格闘技になりそうですな。
脚本を書いていて、いつも目眩がしていました。
アンドレイの脳内ワールドを覗き込んでいると、ものすごくイメージがあっちこっちに飛んでいくんですね。ウルトラマンゼロみたいに、別の宇宙まで飛んでいきます。その別の宇宙から、百万年後の地球を眺めるとペンペン草だらけで、ゴボウも生えてない。それでもって、化石化した私達が、ぐるぐると、地球と一緒に太陽の周りを回ってるというわけです。でもって、アンドレイは悩みます。なぜ、神は人間を作ったのか???何故でしょうね。ちょっとした脳内麻薬ですね、チェーホフって。
今回のキャッチフレーズは、「おビールになさいます?それともウォッカ?」コレドにぴったりですね。先日、本チラシに先行して友達のDJにウォッカの会社のパーティーに集まったロシア人に、英語版のチラシをまいてもらいました。今のところ、全く反応無いです。英語版もアップしますね。違う芝居みたいですが・・・・
冬眠からさめたような私ですが、ブログを再開するにあたって、ネタばれしないように気をつけて、思いなんぞをつづっていきます。
それからくれぐれも、花粉症対策とチケットのご予約はお早めに!!
ピアノを練習しながらくしゃみを連発している嶽本でした。