田中です。
早いものであと3週間弱で本番です。
気心知れた客演さんとの再演です、というか今年はずーっと「理由」をやっていたイメージが有ります。
同じ演目を2月、8月、そして12月とやる訳でプレッシャーももちろん有りますが私は稽古が楽しみでなりません。
不思議です。
ドンと何かが起こるのではないかと不安になる位楽しみなのです。
もっと言うと本番も楽しみだったりします。
芝居って楽しいとは思えない事の方が多かったりするので、ここは無駄に不安がらずに「有り難い☆彡」と天を仰ぎながら稽古初日を待っている状態です。
遠足の前みたいですね~うん、我ながら良い例えです。
蛇足ですが、私は遠足嫌いだったのでアラフォーになって初めて分かる感情だったりします。
最近起きている時にあまり食べないので寝ている時に体がSOSを出すらしく、寝ぼけながらお菓子をむさぼり食っています。
起きると枕の辺りにキットカットの袋やカキの種の袋が散らばっています。
・・・非常に残念な光景です。
大人として(-"-)。
でもなんとなく予感ですが、稽古が始まったら食べれるようになる気がしてなりません。
過去2公演がそうでしたから。
稽古が始まると食べる事が楽しくなるのです。
グルメを筆頭に食べることに妥協しない人って私は好きです。
生きる事に丁寧な感じがするのです。
例え性格が悪くても、ネロ・ウルフの様な面倒くさい探偵でも、そういう人の生命力みたいなものに強い憧れが有ります。
メメントCは昼稽古なので今度はコンビニのおにぎりではなく美味しいものをお昼ご飯として持参しようなどと思っています。
非常に重い台本を稽古しながら何故に皆さん明るいのでしょうか。
心強い限りです。
ご飯も半ば強制的に食べる時間が有るのでしっかり食べます。
お皿におかずが盛られて運ばれて来るのです。
こんな稽古場あるんですねぇ。
うちの稽古場なんですけど・・・有り難や有り難や。
バランスを取ろうと思うのかなぁ・・・違うなぁ・・・ちゃんと生きる事に立ち向かってる人たちばかりなのだなぁ。
同じ台本を練ると言うのも良い経験です。
今回は役者としても出て居るので、薄っぺらい己をなんとかしなくてはいけないのですが役と合っている感じがするのであまり気にせず皆さんについて行きます。
またまた余談ですが、演出しながら出ると言うのは「理由」でしかした事がありません。
私は不器用なので役者と演出は並行して無謀そのものなのです。
しかしその反面人間誰しもひとつくらいははまり役みたいのが有る気がしています。
演出の仕事はなんでも屋ですがメインは役者さん達との稽古で芝居自体を作る事です。
その中で演出して居て上手く行かない時があります。
漠然と無理が有ったりしっくり来なかったり色々です。
そんな時はその役者を観察して居ると戯曲とその役者がうまく被って見えるシーンなり台詞が一つくらいは見つけられるものです。
そしたら半分くらいは成功です。それを軸に役作りを変更して行けばいいのです。
私は芸術家肌の演出ではないので、対戯曲・対役者をパズルのように一枚の絵にして行く事しか出来ません。
その絵の中に自分が入れると思ったときにしか出たくありません。
壊したくはないですからね。
そういう意味で「理由」の私の役は「私」そのものなのでしょう・・・大人になりきれない辺りなんか特に(笑)
作家・演出ともに舞台に上がると言うのは一種無責任に見える時も有るかもしれませんがメメントCに限ってはどちらかと言うと当たり前にしたいなと思います。
客演して下さる役者さん達がプロで有ればある程、彼女たちに私達も育てて貰って作家至上主義にも演出至上主義にも偏らず行きたいのです。(あくまで私は、ですが)
嶽本はピアニストという役が合って居るし能力も有る。
だからピアノを弾きながら台詞を聞いて是非内側から芝居に関わり次回作に繋げて欲しい。
(本人はどう思っているか判らないが彼女は役者に向いていると思う時がある・・・しかしリーサルウエポンなので簡単には役者として使いたくない)
私は頭で芝居を作る癖を客演者の皆さんに壊して欲しいを思っています。
そうして進化して行きたいと思うのです。
なかなか成長を実感として持てる事の無くなってきた最近。
純粋に芝居漬けになれる稽古期間が私を生かしてくれているように思います。
今日はあっちに行ったりこっちに行ったりの文章でごめんなさい。
このブログが始まってからあまりの文才の無さに考え過ぎて自滅気味です
お許しください。