2024年11月|トイプードルめめ(9歳)に起きた体調不良の経過記録⑥
10日経過しても回復せず…
11月11日から治療を続けていたものの、めめの症状は悪化の一途をたどりました。
・昼夜を問わず激しい嘔吐反射を繰り返す
・食事をうまく舐められず、舌も出たまま戻らない(力がない)
・手足に力が入らず(麻痺気味)ヨロヨロと足元がふらつく
・声が枯れ、鳴き声も変わる
・140~160回/分程の頻呼吸がある
特に辛そうだったのが、夜間の徘徊と嘔吐反射の繰り返し。
夜中に数時間おきに起きては、30分~1時間ほど部屋をぐるぐると叫びながら歩き続け、苦しそうに吐き気をもよおしていました。
涙を浮かべ、悲鳴のような鳴き声をあげるめめ。疲れ果て、最後はぐったりと横になるものの、しばらくするとまた苦しみ始める…。10日経っても回復の兆しが見えず、症状が激しいことに不安が募るばかりでした。
かかりつけ医の判断|二次診療を勧められる
かかりつけ医も最善を尽くしてくれていました。休診日も電話で経過を確認してくださいました。しかし、症状が一向に良くならないことから、日本動物高度医療センターでの二次診療を勧められました。
より詳しい検査が必要と判断したのです。
「この状態で麻酔を使った検査をするのは大丈夫なのか?」
体力が落ちているめめにとって、負担が大きすぎるのではないかと心配で涙が溢れました。
こうして、夫婦で仕事を調整し、11月21日に日本動物高度医療センターを受診することを決めました。
【診察・検査】高度医療センターでの精密検査(2024年11月21日)
この日、めめは約3時間半の診察と検査を受けました。
診察中、私たちはもう1匹の愛犬「なな」と一緒に車内で待機。
事前に、基本検査費用がまずは十数万(検査追加で変更あり)、所要時間が3〜4時間程度かかるとの説明がありました。
検査内容
• 血液検査
• エコー検査
• レントゲン検査
※ 必要に応じて麻酔下での内視鏡検査も検討→血液検査の結果から今回は不要と判断。
検査結果
消化器系の診断
• 胃腸にガスが溜まっているが、夜間救急時のレントゲンと比較すると改善傾向。
• 腫瘍や異物などの重篤な消化器疾患の可能性は低い。
血液検査の結果
• 肝酵素値がやや高め(リンパ腫の可能性を考慮し、肝臓の細胞採取を実施)。
エコー検査の結果
• 腎臓・膵臓・脾臓・胆嚢・胃・小腸・大腸に異常は見られず。
呼吸器系の診断(※消化器科のため診療外)
• 肺炎の兆候はなし。(当初罹患してた場合、精密検査により確定が可能だが、現時点では不要と判断)
• 気管支の炎症の可能性はあるが、詰まりや拡大は見られない。
• 他院で指摘された心雑音については、犬種や年齢的に僧帽弁疾患の可能性があるが、今回は診療目的外のため詳細な検査は行わず。
【治療方針】胃腸炎と診断され、対症療法を継続
検査の結果
• 重篤な病が潜んでいる可能性は低い。
• 肝酵素値がやや高く、嘔吐があるため、リンパ腫の可能性を考慮し、肝臓の細胞を採取した。結果を待ち、必要に応じて再検査を実施予定。
• 気管支の炎症の可能性はあるだろう。(内視鏡で見ないと確定できない)
この診断から、まずは症状を治めるように、薬による対症療法を継続する方針となりました。
処方された薬
• セレニア(制吐剤) → 嘔吐防止のため、5日間継続服用。
• ネキシウム(胃酸抑制剤) → 胃の負担を軽減するため、5日間継続服用。
まとめ
「命に関わる重大な疾患が潜んでいるわけではない」と診断され、だいぶ安心することができました。
血液検査・エコー検査・レントゲン検査は、これまでも受けてきましたが、高度医療センターの診断は精度も分析力も格段に違いました。
説明も非常に丁寧で、どんな質問にも的確に答えていただき、納得のいく診察を受けることができました。
費用は確かに高額ですが、それに見合う価値があると実感しました。
帰宅後、かかりつけ医に詳細を報告に行くと、「さすがだな~」と先生も感心していました。
高度医療センターを受診して、本当に良かったと感じています。