【家族ゲーム第1話 あらすじ】
家庭教師の吉本荒野(櫻井翔)が沼田家にやって来る。
出来の悪い次男、茂之(浦上晟周)のために、母親の佳代子(鈴木保奈美)が、インターネットで“100%東大合格”を謳う吉本のホームページを見つけて依頼したのだ。 吉本は、まず家族面談を行うと言い、沼田家一同をリビングに募らせる。
しかし、母親の佳代子、父親の
一茂(板尾創路)、長男の
慎一(神木隆之介)はそろうが、肝心の茂之が顔を出さない。
中学3年生の茂之は、登校拒否の引きこもり状態だった。
佳代子の呼びかけに、ようやく出てきた茂之は、ふざけてダンボールで作ったコンピューターの形の被り物を頭からすっぽりと被り、ロボットのように振る舞い登場する。
それでも、吉本は平気な顔をして家族面談を始めた。
父親の一茂の希望は兄の慎一が通う進学校に茂之を合格させること。
しかし茂之の成績は学年で下から5番目。
しかも3年生に進級してからは登校拒否に陥っていた。
吉本は茂之本人に「成績を上げたいか?」と確認するが、まともな答えは返らない。
すると吉本は茂之が被っていたダンボール箱を外し、頬に平手打ちを喰らわせた。
あっけにとられる家族の前で、もう一度、意思を問う吉本に、茂之は呆然としたまま、うなずいた。
こうして、吉本は茂之の家庭教師を引き受けることになる。
父親の一茂の提案で、
「登校拒否の茂之を一週間以内に学校へ連れて行ったら10万円のボーナスを出す。だが、ダメだった場合は即刻クビ、金も払わない」との契約が結ばれる。
5日もあれば十分と答える吉本は、その間、自分のやり方に口出ししないことを条件とした。
こうして家庭教師、吉本の初仕事は茂之を登校させることと決まる。
早速、吉本は着手するのだが、その方法は、かなり常軌を逸していた。
初日、吉本は茂之の部屋の様子のあれこれをスマホで撮影しまくった後、茂之と共にゲームに興じていただけだった。
ところが、その翌日からは茂之の部屋には鍵が掛けられていた。
吉本はタウンページで業者を呼び、窓をコンクリートの壁で封鎖し、設えたステンレス製のドアは暗証番号を入れないと開かない。
あまりの事に、母親も父親も、最初は、ドアを開けるように言うが、
家庭教師初日の夜に、
吉本がわざわざ一茂の会社まで行ってサインさせた「家庭教師雇用契約書」には、契約違反の「口出し」をすれば1,000万円の罰金と書かれており、
家族は吉本のやり方に何も口出しが出来なかった。
茂之の登校拒否の理由は、学校でイジメを受けていた事だった。
しかも、友達だと思っていたソノちゃんまでもがイジメる側へ回ったという裏切りを受けていた。
吉本は、茂之のPCのソーシャルネットの友人欄に、たった1人だけ掲載されていたソノちゃんに接触する。
そして、彼が茂之に近づいた理由を既に突き止めていた吉本は、
彼と裏取引して茂之を騙し、最終的に茂之を学校へ行かせる事に成功したのだったが…
ソノちゃんに2度騙される事になった茂之の心はズタズタに傷ついていた。
茂之が学校から帰宅すると獲得した10万円を数えてニヤついていた吉本がいた。
暴言を吐き散らかす吉本に腹を立てて、
殴りかかっていった茂之は逆に投げ飛ばされて、組み敷かれる。
リビングの家具は滅茶苦茶に壊れ、誰の制止も聞こうとはしない吉本だったが、
「さんざん弄んで何がしたいんだよ!」という彼の問いかけに「壊したいんだよ!」と答え、
更に二人が揉み合っているうちに、吉本の鞄が倒れ、中の私物が飛び出てしまう。
その中にある血染めのロープ人形を見て愕然とする茂之。
吉本は息を荒げ凄い形相で茂之の胸ぐらを掴み
「こんな世界にも希望はある!」と言った直後の一瞬、何かに想いを巡らして、その先の言葉を飲み込んだ。
だがすぐに「だから強くなれ!」と言葉を続けた。
「現実は、おまえが思っているより、よっぽど残酷なんだ。だから、強くなれ」と、絞り出すような声で、思いつめた目をして、茂之を睨みつけながら言う吉本の言葉は、
一体何を意味するのか?
そして吉本は佳代子に新たな提案をした。
その提案は「茂之が来週から一週間学校へ行ったら家庭教師を辞める」というものだった。
沼田家の家族の心はバラバラだった。
父親に近づく謎の年若い美女(忽那汐里)
それは、数日前に飲食店で、財布を忘れて店主と揉め困っている窮地を、支払いをしてやり、救ってあげた相手だった。
一方、茂之は吉本を辞めさせるために一週間学校へ行く決意をする。
「いいねぇ~!頑張ってよ」と言う吉本に、血染めの人形の事を「あれ、何ですか?」と茂之が尋ねると、
誰にも言わないと約束を取り付けた上で、吉本は
「俺、人殺した事があるんだよ…」と告白した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー家族ゲーム第1話のあらすじはここまで。