私が子供の頃、夏に気温30度を超える日は数えるくらいだった。朝の天気予報で30度超えがアナウンスされたなら、家の中はちょっとした騒ぎになったものだった。
当時の涼の取り方といえば、母親がやかんで沸かしてくれた麦茶に氷を入れて飲んだり、かき氷機で氷を削って色鮮やかなシロップをかけて食べたり、そんなものだった。
風通しのよい日本家屋では、それで十分涼めたのだ。
しかし、いつの頃からか、夏の気温30度超えが当たり前のようになってしまった。そればかりか、昨年よりも今年、今年より来年…と、年々暑さが増していった。毎年「今年は猛暑」と言われていたが、そのうち「今年も猛暑」になった。地球温暖化によるものだ。
そしてついに昨年、「温暖化」などという言葉では足りず、「地球沸騰化」と、一気に沸騰してしまったのだ。
これにより、昔はお盆になれば感じられた秋の気配も今はどこへやら。まだしばらく続きそうな暑さにうんざりする。
地球も、沸騰したなら、次は溶けてしまいそうだ。
またね
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