私のページにお越し下さり、ありがとうございます。これは、私が実際に経験した実話です。事実だけを綴っています。


はじめましての方はこちらから見ていただけるとうれしいです☆登場人物紹介してます 



前回はこちらです☆ 




太田先生は私といる時でも、

周りの人に

いつもふざけて



「彼女欲しいから紹介して〜!」



と、まるでそれが挨拶であるかのように

言っていました。




私はまだ冗談が通じない

子供だからかもしれませんが、

その度に

胸がえぐられるような思いでいました。




私がいるのに…

冗談だよね…




けれど、

それが冗談ではないことが

わかる時が来ました。




私と話をしている時に、

なんとなく女性の話が出るように

なったからです。




私を抱いた後、

朝まで隣で眠り、

日曜の朝、

私のヘアスプレーで髪の毛をセットし、

ビシッとキメてデートに行くんだなと

思われる日もありました。




私には、いつの間にか、

先生が浮気している時と、

その女性と別れた時が

わかるようになりました。




先生が浮気していると

ちょっと私に

そっけなくなったりもしましたが、

それでも先生は私の部屋には

欠かさずに来ました。




先生の浮気はいつも長くは続かないけれども、

時々訪れる台風のようでした。




他の女性とのお付き合いが終わると、

先生は私に甘えてきました。




「やっぱりナオコはいいなあ」




と、旅行から帰ってきて

お茶漬けを食べるかのように

私を愛おしみました。





私みたいな人間は欲張ってはいけない。

2番目でも3番目でも我慢しなければ。

価値のない人間だから。

 



誰からも必要とされない人間だから、

体だけでも必要とされるだけ、ましなんだ。




大切になんかされるわけが、

そもそもないんだ。




そう思い知らされ、

再確認させられる日々でした。




暴力の中で育ち、

苦しみから逃げてきた筈なのに、

気がつけば幼少期の何倍もの何倍もの

悲しみの中にいました。




けれども、

それなのに、

先生の愛を信じたい自分がいました。




しばらく我慢すれば今の女性とも別れる…。




どんな時でも、

私のところには必ず来てくれるから…





そう自分に言い聞かせていましたが、

限界は突然訪れました。



【次へ続きます】