隣人は夜7時位に毎日歩きに出ています。

年の頃は40代後半かなぁ。

いつもばっちりお化粧しててバリバリのキャリアウーマンって感じの女性で美人という訳ではないのですが、隙がなく洗練された印象の「おばさん」というには少しはばかられるかな、という雰囲気があります。


その方と玄関口で鉢合わせしまして、よく見ると肩と手首に反射テープを巻いてました。

そこで挨拶だけでも良かったのですが何か一言添えた方がいいかなぁ、と思っていたのでそれについて触れてみたところ


「最近は自転車とか多くて怖いのよ、事故防衛してしっかりアピールしなくっちゃ」


との事。


そこで私の返答。


「その美貌だけで充分輝いて眩しい位ですよ」



…。


何言ってるんだ自分。


相手からしても20代の女の子にそんなこといわれてもって感じでしょうね。


苦笑して恐縮してました。


でもね、それが私なんですよ。

どうしても相手を持ち上げずにはいられないんです。


その為の言葉のレパートリーの豊富さは親の折り紙つきです。


母親に話すと爆笑されました。


わざとやってるわけじゃなくて勝手に口をついて出ちゃうんです。


誰に対してもそうなので「そんなセリフよく言えるねー」とよく言われたりもするんですが、仕方無い。



自分でも嫌になる事もよくあります。


いつも相手の良い所や褒めるべき事を探してしまう。それが癖になってます。



何がしたいのか本当に分かりません。好かれたい訳でもないのです。その場限りの相手にもそうしてしまうので。



本当に意味不明です。


でも、本当に仕方無い。それが私なんたまから。



■午前一時の純真
   水原とほる


感想です。(ネタバレ含む)

これは本当に何とも言えない。この作者さんは初読みなんですが、めっちゃヴァイオレンスです。


敵対組織の手により傷を負ったヤクザの組長鷲谷を内気でお人好しな大学生史也は放っておけず介抱します。しかし鷲谷が銃を所持している事に気付いてしまったが故に恩を仇で返すが如く数々の陵辱を受けてその写メをもとに脅されてしまいます。


鬼畜な攻めが受けに執着して陵辱するって話し、私決して嫌いでは有りません。しかしこの攻めは多分不器用何だろうなぁ、愛と鞭の比率がかなり鞭に片寄ってまして、濡れ場のシーンでは平手打ちされまくって受けは「止めて下さい、助けて下さい」ってずっと必死で泣きながら懇願してます。こういうシーンで攻めが上手く立ち回れば暴力は最初のHだけで2回目からは結構そうならないはずなのに何回目でも叩かれまくってます。そして毎回止めて下さい~って。


攻め「俺に抱かれるの好きだろ?」
受け「そんなことないです」
攻め「これでもか」平手打ち
受け「嫌だ!痛い!助けて下さい!止めて下さい!はい、好きです。」ううぅ。


えーそれでいいのか攻め様!
っと私はおもってしまうんですよね。


ヤクザで非道な攻めも、受けにはなんだかんだ弱くて優しいっていうのが多分私は好き何だと思いました。

力で屈服させられ逃げ場が無いから仕方無い、ってのは何か違うというか。

肉体だけでなく精神的にも追い詰めていきます。自分を狙った相手を痛め付け樹海に縛り付けて来いという様な現場に立ち会わせたり。暗に俺に逆らうと死すらありえる、どうなるか分からんぞ的な。友達の前で犯されたりもします。これは受けがその友達に恋心を抱いており、その友達も満更ではない事実を知ってしまっての暴挙というか激しい執着の愛の裏返しなのでしょうが。


濡れ場では大抵受けが自分で自分を馴らして受け入れる準備をさせられます。いや、そこは攻め様が美味しく調理しないのかいって感じです。調教ってやつなんですかね~。トリートメントボトルを無理矢理ねじ込まれたり、腸内洗浄されたり、本当に屈辱的なこの状況でどう愛を見出だしたのか、私にはよくわかりませんでした。


ストックホルム症候群ともちょっと違う気がするんですよ。攻めが自分の暗い過去を語ったりするのはくっついた後だったりするもんで。

攻めの敵対組織に受けが拐われた時には体をはって迎えに行きましたし、受けの大学生活や勉学には気を使い、高価な贈り物も沢山送ってます。愛情と執着は凄いんだって分かります。

でもやはり愛より鞭が多すぎて、あれですよ、DVを受ける妻はなんだかんだ旦那を庇うじゃないですか。あれとおんなじ感じの感覚というか。彼は私を愛してくれてるの!本当よ。ちょっと怒りっぽいだけで今回のは私も悪いし仕方なかったのよ。みたいなそんな感じかな~なんて思いました。


もっと違う選択、誰かに助けを求めるという行為すら出来ない程精神的に支配され追い詰められて感覚が麻痺していく悪循環の果てに受けは「愛」という形として、攻めを受け入れた訳ですが。


まぁ従順にしていれば攻めは受けを愛するのでしょう。でもかごの中の鳥になってしまってよかったのか。


本編中にもう少し受けが攻めに惹かれる何かがえががれてあれば私の捉え方もまた違ったかもしれません。しかしラストに(誘拐された受けを攻めが助けた事で)唐突に攻めに感謝し約束(何があっても守る)を守ってくれた!と喜び攻めを受け入れるという流れだけでは私は何だか納得出来ませんでした。


だからこそかもですが受けの気持ちは分からなくもない、が、理解は到底出来ないな、と思ってしまったのかもしれません。


感情移入して読むにはかなり難有りな1冊でしたが、客観的に読者としてはこんな愛も有るのだととても興味深く読ませていただきましたし、読後も色々考えさせられる1冊となりました。


出来ればくっついた後の2人のエピソードがあればよかったのになぁ、と少し残念に思います。


あ、こんな風に書いてますが、文章も読みやすいしとても面白かったので意外と気に入ってます。大体BLにリアリティーを求めてもねぇ?(笑)


作者様曰く、BL(ボーイズラブ)というよりVL(ヴァイオレンスラブ)らしいです。うん、かなり納得しました(笑)








■罪な友愛
   愁堂れな

感想でございます。(ネタバレ含む)


罪シリーズ15作目です。
初めて罪シリーズを読んだ切っ掛けは古本屋さんにノベルズ版がセットで安く置いてたからなんです。
愁堂さんの法医学者シリーズが好きでこのシリーズも2サス的な感じがしたので購入しました。しかし買ったのはシリーズ5作目までで(罪なくちづけ、罪な約束、罪な悪戯、罪な宿命、罪な復讐)その後は未読なんで急に15作目まで飛んで平気かな~と思いましたが全然大丈夫でした(笑)

このシリーズ基本的に
商社マン、田宮吾郎が事件に巻き込まれて、恋人である エリート警視、高梨良平が助けに入ったりして、二人が取り合えずラブラブしてるのをのほほんと堪能しつつ事件も解決。みたいな流れで。BLはファンタジーですがこれも正にそれで高梨は職場で吾郎ことごろちゃんの存在を公にしてて警察関係者はそれを受け入れるどころか、お姫様扱いされてるんですよね~(笑)ごろちゃんファンクラブとか有りそう。そんな魔性のごろちゃんは同じ会社に勤める後輩富岡ことトミーにも猛烈アタックされてたりして。トミーも高梨がいるのにめげない諦めない本当に厚かましくも打たれ強くとことんポジティブなヤツで初めはいけすかないヤツと思ってたのに何だか憎めないキャラに。そんな高梨とごろちゃんの出会いがまたびっくりで、男に強姦された上殺人容疑までかけられたごろちゃんを、ごろちゃんに惚れた高梨が襲って~って笑っていいのか?でも笑える展開なんですけど、二人の愛は既に揺るぎないものになってます。おはようのチュウおやすみのチュウいってきますのチュウいただきますのチュウ等目も当てられないラブラブっぷりですよ(笑)


今作はある事件の容疑が富岡にかけられ、過去同じ辛い思いをしたごろちゃんが自分も何か力になりたいと奮闘するのですが、しかしその過去の事件の犯人である心友、里見との思い出がフラッシュバックして苦しんでしまったり。自分を好きだと言う富岡と、かつて心友と呼び自分に密かに思いをよせつつ残念な結果になった里見がシンクロしてしまったのですね。


まぁ事件はよくある交換殺人でアラン(トミーに孟アタック中の米大企業の御曹司で現同僚)のストーカーチックな行為のお陰で解決するんですけど、トミーはごろちゃんの過去を納(新宿署刑事)に聞きごろちゃんの異変は自分がごろちゃんを好きである事と友達であった里見がごろちゃんにはその事実を告げず強行手段に出て亡くなった事で友達との境界線がいろいろ曖昧になって苦しんでいると悟り、ごろちゃんについに!「友情も愛情も同じ、相手を大事に想う気持ちに変わりは無い、これからもあなたの傍にいて、あなたとの思い出を積み重ねていきたい。それが願い、思い出は嘘をつかないから」とこれからの関係性を友達としていきたいと告げるんです。高梨の前で。トミーは里見とは実現しなかった傍にいるために友情を選ぶという選択を自分が証明すると言いたいということにごろちゃんも気付いて泣いちゃうんですよね~。トミー見直したよ~本当に男前だよ~。今回は高梨はあまり出番は無かったですね。富岡の良いとこ取りで終わっちゃった。友達として宜しくと高梨にドヤ顔で言った所を見るとあまり懲りてもいない様な気がしないでも無いけど、まぁ良いラストでしたね。


でも高梨とトミーのバトル結構好きだったのでそれは終わって欲しくないなぁ。

そしてSSのアランの恋のごろちゃんとの会話中のこのセリフ

「雅巳のFacebookも、Twitterも、君のことしか書いていない。雅巳の日常というより君の日常といったほうがいいようなSNSだった」
「Facebookの写真に惹かれ、彼のページを見るようになった。最初は彼が片想いしているとは全く気付かず、恋人との思い出を綴っているのかと思っていたんだよ。でもやがて、彼の完全な片想いであることがわかり、なんというポジティブシンキングな男だと、本格的に惹かれるようになった。相手にされなくても立ち向かっていく、彼こそが真の恋の狩人だと」


ここが可笑しくて可笑しくて。
飛ばしちゃったんでアラン登場の回を知らないんですけど俄然興味が湧きました。ってかトミーもアランにはポジティブシンキングとか言われたく無いと思うんだよね(笑)

トミーのTwitterやFacebookが見てみたいと心から思いました(笑)


肝心な主役カプのラブラブは薄くかなりコメディ寄りだった今作ですが、とても満足です。改めてこのシリーズ意外と好き何だ。と再認識しました。


既刊遡って集めようかなぁ。
取り合えず時系列が先である罪な回想とアラン登場の罪な片恋は読みたいなぁ、と思った1冊でした。