内田樹「寝ながら学べる構造主義」から
レヴィ=ストロースによれば、メッセージの交換を行いうることは「人間」であるための必須条件です。したがって精神分析の目的は、とにもかくにも、問いかけと応答の往還の運動のうちに分析主体を引きずり込むことにあります。
今村仁司「暴力のオントロギー」から
価値現象は決してモノから発生しない。価値とは、すぐれて人間的現象である。
価値現象は、ひとりの人間からは決して生まれない。人と人との関係あるいはコミュニケーションからのみ価値現象が生まれる。
村上龍「タナトス」から
人間はコミュニケーションする動物だってよく言われるけどそうじゃないのね、コミュニケーションが人間なのです、コミュニケーションそのものね。
浅田彰「構造と力」から
一個の主体が独自の意味付与や価値評価に固執しても文字通り「意味をなさない」のである。
交換なくして象徴秩序は形を成さないと言わねばならないだろう。
ニーチェ「ツァラトゥストラはこう言った」改
自己を維持する必要上、人間が事物のなかに、はじめて価値をさしいれたのだ。――人間が事物に意味を、人間的な意味をはじめて与えたのだ!だから、かれは「人間」と呼ばれるのである。すなわち「価値判断する者」と。
美や知の中にも闘争と不平等があること、力を優越を求めてやまぬ戦いがあること、このことを、灰人はきわめて明瞭な実例として、ここであなたたちに教えてくれる。