もうこの椎間板ヘルニアシリーズは第7回

この分じゃ、余裕で10回を超えそうですぅ~。

というのも、お知らせしたい情報がまだたくさんあるんですよね。
さてさて、前回
に引き続き、椎間板ヘルニアの症状に
ついてですが、病院
での診断では、ヘルニアが

軽度か重度であるかを5段階のグレードで表されます。


触ると鳴いたり、背中を丸めることが多い。

麻痺している足の力が弱く、ふらつく、転倒、引きずるなど。
また、足先がひっくり返り足の甲を地面につけて歩行する
ナックリングの症状も見られることも。
この段階では、歩行は出来ます。

足の運動がなくなり、麻痺していない足だけで歩く。
麻痺している足は、完全に歩行不可能です。

自力で排尿が出来ず、膀胱に尿がたまりお腹が膨れる。
たまった尿は、何かの拍子で漏れることが多い。

感覚が全く無くなっているため、麻痺をした足をつねったり、
器具で強く挟んでも
何の反応も見せない。


椎間板ヘルニアの80%は胸椎と腰椎に発症(特に、胸椎
と腰椎の間は多発箇所)、20%は頸椎に発症と言われて
います。
胸椎と腰椎の場合、通常は後ろ足に障害が出ます。
ですので、症状は重度でも、他に問題が無い限り、前足は
しっかりと立って歩くことが可能です。
後ろ足完全麻痺のため、前足だけで下半身を引きずって歩くM.ダックス
画像を引用。
頚椎では、首の部分(頚椎は首ですからね)に強烈な痛み
が出るだけでなく、前足にも、更に症状が進むと後ろ足
にも障害が出て、四肢全部に影響が出る
こともあります。

また、発症状況によって、体の片側だけに障害が見られ
たり、場合によっては後ろ足だけに障害が出るなど、頚椎
の場合の症状は、さまざまです。
頚椎のヘルニアでは、グレード
の深部痛覚が無くなる

ことはないそうですが、重篤になると呼吸機能障害が起き
急死することも。
まぁ、稀だとは思いますけど。


頚椎の痛みで背中を丸め、頭もうつむき加減のアメリカンコッカー
http://www.vin.com/proceedings/Proceedings.plx?CID=WSAVA2005&PID=11224&O=Generic から
画像を引用。
上のグレードのリストには、軽度や重度とありますよね。
この症状の程度によって、どの様な治療方法を行うかは
異なってきます。
軽度は「内科治療」と呼ぶ、基本はお薬
などで治す

方法が一般的。
重度は「外科治療」。いわゆる手術
ですね。

手術で脊髄を圧迫している椎間板部分を取り除いちゃおう
という訳です。
この治療方法のお話を始めると、ますますブログが長くなって
読み疲れちゃう
と思います。

ということで、次回は、「ヘルニアと診断が下された際の
治療法」について説明しますね。治療に関しての非常に
興味深い統計もお話しますので、お楽しみに

※私は獣医師ではありませんので、誤った情報があるかもしれません。
訂正があるよ~という方はメールお願いします















