前回からちょっと時間が空いちゃいましたが、既に椎間板
ヘルニアのお話を始めてから第5回
となりました。
良いか悪いか、ぜ~んぜん終わりには近づいてませんけど、飽きずに


良いか悪いか、ぜ~んぜん終わりには近づいてませんけど、飽きずに
読んでいってくださいね。
それでは、続けます。


そして、この若犬でも起こるのがタイプI
(ハンセン1型)

の椎間板ヘルニア。タイプIの状態、もう知ってますよね



タイプIがなぜ若いワンちゃんにも起こるかというと、遺伝的
に椎間板が変性しやすいとされる軟骨異栄養性犬種に
発症するケースが多いためです。
※変性とは、性質などが変わること、または変化後の性質のこと。
医学用語では、組織または細胞が質的・量的に変化してその機能を失うこと。
軟骨異栄養性犬種
な ん こ つ い え い よ う し ょ う犬種


また、なんだか面倒くさい言葉が出てきましたね~。
簡単に言うと、先天的に「軟骨」の不完全発育や成長
の異常(軟骨形成異常という名称)要因を持つ犬種。
だから、この面倒くさい名前の犬種は、軟骨である椎間板
にも異常が出やすいのです。

では、ここで主な軟骨異栄養性犬種のリスト

ダックス
、ペキニーズ
、ビーグル
、コーギー
、




シーズー
、コッカースパニエル
、トイプードル
、



フレンチブルドッグ
、ポメラニアン
、ラサアプソ
、



バセットハウンド
など。

リストに愛犬の犬種が入っているのは、ゼンゼンうれしいことでは
ないですが
、ワンちゃんがヘルニアを発症しやすいということは

知っておいてください。
(気持ちは分かります~
まぁまぁ落ち着いて、落ち着いて。
)


で、「軟骨異栄養性犬種が椎間板ヘルニアを発症し
やすいことと、若いワンちゃんに発症することにどう関係
するの」と思っているあなた
それはこういうことです
この軟骨異栄養性犬種の椎間板は、2~3歳頃までに、
先天的な理由で、髄核が変性を起こし水分含有量が

減って固くなり、同時に線維輪も弱くなります。
なので、この変性状態になった椎間板に何らかの圧
が

加わるとヘルニアを発症しちゃいます。

そして、このタイプIの椎間板ヘルニアが起こると、症状は
急性なため、朝
痛がっていると思ったら、夕方
には


歩けない状態
なんてことも。

(ヘルニアの症状については、次回
お話しします。)

イヤな遺伝ですよね~。

そのため、若い年齢(2歳~7歳頃)であっても発症すること
があるんです。お分かりいただけますでしょうか

その上、この犬種は加齢により更に多くヘルニアを発症する
傾向にあります。

でも、だからと言って、軟骨異栄養性犬種の子み~んなに
発症するわけではないですからね。

同じ軟骨異栄養性犬種でも、遺伝要素が強い子と弱い子
でも発症率は異なるでしょうし、過激な運動をさせないなど
生活の中でどれだけ予防をしているかにも左右されると
思います。(予防のお話しは、後でしますからね
)

また、軟骨異栄養性犬種でなくとも、交通事故
による

衝撃
や過激な運動
などでも、このタイプIのヘルニア


を発症することもあります。
もちろん、これは物理的に椎間板の耐圧の許容範囲を

超えてしまうからです。
この原因では、タイプIはどの年齢でも、そしてどの犬種にも
起こり得ます。
しかしながら、やはりヘルニアになる確率が高い軟骨異栄養性
犬種、その上ダックス
やコーギー
など胴長で足が短い


犬種の飼い主さんは、特に予防を怠らないようにしてくださいね。
(も一度言いますが、予防についてはのちほど~。)
さ、学問的なお話しはこんなところでしょうか。難しかったですか

次からは、もっと興味を持ってもらえるテーマになってくると思います
ので、まだまだお付き合いくださ~い。

次回のお題は「椎間板ヘルニアが発症した際の症状」です。
※私は獣医師ではありませんので、誤った情報があるかもしれません。
訂正があるよ~という方はメールお願いします















