三浦技研MG-S01ツアーウェッジ”メルサグラインド!”
大人気を博した三浦技研のウェッジ”MG-S01ツアー”も残念ながら廃盤モデルとなり現在はロフト展開によってはすでに完売だ。
そこで…
「最後にMG-S01ツアーを作りたい!」との希望を頂いた。
三浦のカスタムメニューである”クラフトマンワールド”はその特定の種類の中から選択する方式だ。ソールの形状、全体の形状、メッキの仕上げ、刻印の色に渡って多岐にわたる。
では希望のメニューが無い場合(出来ない場合)はどうするか?
こんな要望を今回頂いた。
「トップブレードを薄くしたい」
「リーディングエッジをカットしたい」
「ツアーカットソールも採用したい」
「極端にヒールを落としたい」
「○○インチにしてバランスはD3以上出したい」
正直言ってとても三浦でやってもらえる内容ではないので上記はすべてメルサグラインド(研磨)で対応することにした。もちろんメルサグランドならすべて対応可能だ。
今回用意したのはクラフトマンカスタムで注文した+7gのヘッドパーツ。もちろんこの+7gは研磨によって軽くなることを想定して注文している。
「トップブレードを薄くしたい」
クラフトマンワールドではウェッジにおけるトップブレードの薄肉化は選択出来ない。そこでメルサではトップブレードの頂点部分を斜めにカットして構えた時にシャープでそしてスッキリスマートに見えるようにグランドを施した。
「リーディングエッジをカットしたい」
おれは正直お手のものだ。
「ツアーカットソールも採用したい」
トゥ側からヒール側に回り込むようにグランドを施す”ツアーカットソール”はクラフトマンカスタムでも選択出来る。しかし、今回は私がすべてグラインドを施すことを選択した。実際のツアーカットソールよりもグラインド量を増やして機能を重視した。
「極端にヒールを落としたい」
これもよく聞く要望だ。ヘッド重量が維持出来る範囲で出来る限りグランドを施した。その他にもツアーカットソール、リーディングカットソール、トップブレード薄肉化の研磨を施す中でのこのグランドは文字通り1g、1mm単位の攻防だった。
「○○インチにしてバランスはD3以上出したい」
好き勝手に研磨するのは簡単だ。問題は限られた重量の中でこの研磨メニューをすべてこなしながら各研磨の量を微調整することに難しさがある。MG-S01ツアーの52度の純正重量は298g、そして57度(58度)の純正重量は300g、それらを守って希望の設定スペックになる。
ヘッドを研磨しながらも装着するシャフトと長さ、装着するグリップを思い描きながら作業する。この一連の作業が出来て初めてゴルフクラブを扱うクラフトマンと言えるだろう。
”出来た!完璧!”
後はシャフトとグリップを装着するだけだ。
今日はこの重要な作業を行う為に狙っていた日だ。この作業はとても片手間では出来ない。
”まばたき”をするのも忘れる位の集中力が必要だ。
明日は定休日の為にブログもお休みさせて頂きます。
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