今日は一変して”スパイン調整”装着
昨日のラベルを綺麗に揃えるお話から一転して今日はダイナミックゴールドツアーイシューEXのスパイン調整!
スパイン調整とはシャフトの偏肉や湾曲を検知して一定の方向に揃える手法。スチールシャフトの場合には偏肉が無いので湾曲がこれに値する。
スチールシャフトはわずかながらに”反り”がある。メルサではこの反りをヘッドの重心に合わせながらトゥダウン方向にすべての番手を揃えるのがメルサ流のスパイン調整だ。
トゥダウンを少なくする意味で湾曲を上に向ける方法もあるが私の考えるトゥダウンはスイング中に必ず起きる応力の為にケンカさせる方向に向けるよりもスムーズに”起きる方向”に合わせた方がより自然だと考える。
昨日のDGのラベルはシャフトとともに”貼付”されているものだがツアーイシューのラベルは最初からプリントされている為にスパイン調整をするとご覧のように向きはバラバラになるのだ。
最近は脱着式のウッドが増えたのでカーボンのスパイン調整はほぼ要望が無くなったがスチールの特にトゥルーテンパー系のことを知っている方は希望される方も…。
【リシャフト】DGツアーイシューEX S200 ※スパイン重心挿し
ではスパイン調整の効果だが確かにスチールシャフトには”湾曲”がある。だがメーカーによりこの湾曲が少ないメーカーもあるのは事実だ。日本シャフト製のスチールシャフトは湾曲が非常に少なくほとんどスパイン調整の効果はないと思っている。
しかし多くのプロはスパイン調整をしていないシャフトでも精度の良いショットが打てる。例えて言えばコロナ禍で良く聞かれたコロナ治療薬の報道で”プラセボ”と言う言葉を良く耳にした。
これは開発中の薬と全くの偽薬を同じ一定数のグループに飲ませて薬の効果を確かめる実験だが全くの偽薬でも症状の改善が一定数いることに正直驚く…。
これこそが一番大事なことであると私は思っています。
”効果がある!”
と思えば効果は必ずあるし
”そんなの効果はないよ…”
と思えば効果は期待できないのだ。
ただ、「湾曲とはこのようなものですよ…」と工房で実例を見せた方のほぼ100%がスパイン調整の要望をすることは確かですね(笑)
「自分の中でやれることはすべてやった!」
このやり切った感が次のモチベーションに繋がれば最大の効果を発揮することになるのだ。
明日は定休日の為にブログもお休みです。
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