UTと同じ長さの5Wを作って欲しい
「持っているUTが非常に打ち易いので+1インチにして同じバランスで5Wを作ってもらいたい…」
ある意味短絡的とも言える発想だ。持っているUTが非常に良い感じなので同じ長さ位にしたらきっと打てるようになるかもしれない…。
気持ちは分かるがUTがFWよりも打ち易いのは何もレングスなバランスだけではない。クラブの形状であったり重心バランスであったりとFWとは一味違う構造がUTと言うものだ。
まず5WをUT並にするには5Wの軽すぎるヘッド重量に問題がある。ソールにウェイトをベタベタと貼る方法もあるが接着式のインプレスと言うことで久しぶりに粘着剤で対応することにした。
まずはホーゼルからストッパーを外す!
このストッパーを外すことでヘッド内まで”貫通”することになる。そこからこの液体を入れる。
この液体は100度以上でより液体化し冷えて常温になると固着する粘着質の物質。脱着式やウェイト構造のウッドが増えた為にこの粘着剤の登場は減ってしまったが基本的には冷えて固着しても粘着質は残る為にヘッド内のバリ取り用として2~3g使用されることが多い。
つまりこの粘着質の物質がヘッド内にあることで溶接カスやゴミがこの物質に吸着されてヘッド内の音鳴りを防止する重要が効果がある。
今回は215gのヘッドを243gまでこの粘着剤を使って増やす非常に無茶な修理をすることに…
お断りしておくが通常のクラフトでは28gもこの粘着剤を使って重くすることはしない。これだけの量を使えば打球音、打球感は恐らく大きく変化するだろう…。
次に「インターネットで購入したこのシャフトを装着して欲しい…」との要望。
”ちょっとこれもねぇ…”
このようなシャフトは結構見かける…。カッターの刃を立てて塗装を剥いでいる素人修理の典型。先端が急に細くなって安全面でも問題がある。
クラブに車検のようなものがあればこれはちょっと通れないね…(笑)
それでも希望通りの内容で完成だ…。
【プロシードダブルR UT 21度】TRハイブリッド85S
【三浦技研MG-R01 60度】KBSツアーS
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