”歩留まり”を考察する
”歩留まり”と言う言葉に関してメルサの事業で意識することは今までほとんどなかった。依頼をした外注作業はほぼ完ぺきなものがメルサに届きメルサが仕入れるヘッドやシャフト、グリップのほぼ99%以上は良品が届く仕組みだ。
常に”良品”が届いて納品することに慣れている私の場合、歩留まり率を意識することは全くない。それ位に不良品関して非常に珍しい存在だ。
現在開発を進めているDLC事業に関してここまで大変スピーディーに事が進んできたかと思っていたが思わぬ壁に当たっています…
耐久テストもクリアし量産テストもクリアしたかと思っていたが”歩留まり”と言う自分の中では計算していなかった初めての問題に直面!メルサもいよいよ製造業に片足を突っ込んでいる証拠だがこの歩留まり率を下げる工夫が今後のDLC事業には必要になりそうだ。
分かりやすく言えばこのアイアン!
”非常に綺麗な色ですよね!”
これはミズノが自社のオンラインショップ内でのみ”限定”で販売したマスターズカラーのグリーンを基調とした限定アイアンだ。グリーンの色がとても綺麗ですよね…。これがなぜミズノオンラインショップ内だけの限定販売なのか?
「ケチだから?」
いや、いわゆるこれが歩留まりが絡んでいる問題です。
この綺麗なグリーン色を全番手綺麗に出そうとするのはかなり大変なようで…
ある番手はグリーン色が少なく虹色ばっかりになったりある番手はブルー色が大きく出てしまったりして肝心なマスターズカラーのグリーン色がなかなか出せなかったとしたら…
10セット作るのに一体何セット分のヘッドを作らなければいけないか?
それが20セットだとしたら…そして100セットだとしたら…
多くを作れない理由でオンラインショップだけの販売になったらしいですが難しいことにチャレンジすると裏ではそんな歩留まりと格闘している訳です。それ位オーロラからグリーンを意図的に抽出することは今の技術でもかなりの難題です。
メルサはここまで難しい表面処理にチャレンジしていませんが似たような問題に直面しています。
このようにメッキだったら問題解決も簡単なんですが薄膜処理は想像以上に難しい技術だと言うことを痛感しています…。
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