グリップ下巻き5重にしたら… | カスタムクラブ製作提案!

グリップ下巻き5重にしたら…

グリップの下巻きって何も言われなければ通常1重巻きですが太いのが好きな方は2重巻きや3重巻きの指定を受けることがあります。

 

今回はリシャフトと含めてグリップの両面テープ”5重巻き”の指定を受けました。

 

 

その時の製作上の注意点をお伝えしましょう。

 

まずは一重巻き!

 

 

その時のバランスを計測しておきましょう。

 

 

これでバランスD1.5と読みます。

 

次は同じクラブで5重巻きにしてみましょう。

 

 

ちなみに弊社の両面テープの幅は”特別仕様”で1重巻きの場合にはシャフトに巻くだけでお互いがほぼ重なり合わないような幅に設計されています。

 

その為、弊社はらせん巻きを必要としません。

 

 

5重巻きが出来ました。

 

 

バランスを計測してみましょう。

 

 

D0.5になった。

 

つまり下巻きテープ5重巻きでバランスは1ポイント落ちた訳です。今回のリシャフトの場合バランスの指定は一切受け付けていません。

 

それはなぜか?

 

装着するヘッド重量は…

 

 

251gです。

 

もし今回の製作でユーザー様からバランスD2.0の指定を受けていたら?私はアドバイスします。

 

”それは止めましょう!”と…。

 

理由を説明しますね。

 

今回の製作はフィッティングでこのシャフトを装着することが決まりました。

 

 

グリップを5重巻きにすることでただでさえ下巻き分の総重量は上がります。当然グリップ側は重くなっている訳ですがそれでバランスを下げています。ここからバランスD2.0にすることはヘッド重量を足すことになります。

 

計算上3gの錘が必要です。

 

グリップ側は5重巻きで1重巻きよりも8g重くなっています…。そしてヘッド重量3g上げてバランスD2.0の制裁は保った…。

 

結果、バランス体裁を保つ為に11gの総重量を上げることはこのシャフトを装着するよりも重いシャフトを振ることになるのです。

 

 

”MCI120X”

 

それってせっかく110Xにてフィッティングした意味が台無しですよね!

 

この製作方法はメーカーカスタムで今も公然と行われている製作方法です。

 

「下巻きはどうなさいますか?」

「太いのが好きだがら4重巻きにしてください」

「承知しました…。」

 

いくら太くしてもその分だけカウンターバランスになったクラブを考慮してメーカーは製作してくれません。製作はマニュアル化されていてこのシャフトを入れてこのレングスであればD2となっているのでその先はどんな製作になるか分かりますよね?

 

グリップの下巻きを多くする場合やバランスの指定をする場合にはクラフトマンに良く相談しましょう。ヘッドバランスを重要視する製作では良いクラブが出来ません!

 

6月7月のフィッティング予約状況

 

~この記事に関するお問合せはこちらまで~

ゴルフショップメルサ

〒431-3101

静岡県浜松市東区豊町1929-1 

ドリームショットゴルフクラブ内

053-434-5511

営業時間:10:00~20:00 火曜日定休

メルサへのメール連絡