三浦技研KM-700の試打・評価!
「ちょっと5分だけ打ってみよう…」
熱くならないように自分を自制して打席へ…。
何となく三浦技研のこのKM-700の”立ち位置”が気になって確かめてみることに。
KM-700の三浦技研での難易度は上からTB-ZERO、そしてTC-101となってKM-700となる。つまり三浦技研公認で「TC-101よりも易しくて使い易いですよ~」と言うアイアンだ。
見た目マッスルバックなだけに「本当か?」と言う意味を込めて打席に向かった。
まずはコレ!
三浦技研のフラッグシップTB-ZEROだ。
見た目マッスル、打ってマッスルの正真正銘のマッスルバックアイアン。”羊の皮を被った狼”でも何でもなくまさに”狼の皮を被った狼”アイアン。
ヘッドは回転し易く上下方向の寛容性も小さい。普段から練習しない私にとってこれはいきなり”レーシングカーに乗れ”と言っているようなクラブだ。ただ、まだまだこのヘッドにDGのS200が装着されて渡されても白旗を上げるつもりはなく使える自信はあるが…と言う感じ。
次!
定番のTC-101だがやはりキャビティアイアンの寛容性はTB-ZEROよりも十分感じる。薄い当たりでも手応えよりは球が上がって距離の落ち込みも少ない。ただしヘッドの回転力はTB-ZEROのソレと大差が無く操作性とは別の意味でスイングのミスはそのまま球筋に反映される。
それではKM-700だ。
ソールは同じマッスルでもTB-ZEROよりは広い。
独特のソールカッティングに目奪われる。最適な重量配分に”5年掛かった”と言う結果のソールだ。
決して大きくないヘッドだがどことなく”クラシカル”な匂いがするストレートを基調とした面構成とセミグースネックとの組み合わせは独特な世界観を生み出す。
なお、シャフトの感覚的な違いが出ないように3本どもモーダス120Sでの試打だ。
それでは打ってみよう。
まず最初に言えることはTC-101よりも球が強くそして低い。それだけに奥のネットにおける当たり場所が違う…。
TC-101よりも全然飛ぶのだ!
同じ7番アイアンの33度でも全然球が強い!一見すると嬉しい限りだがプレイヤーの目的によってはこの強さが邪魔になることもある。
飛び方を見る限り低く出て先で拭け上がっていることは全く見受けられない…。と言うことは強い弾道のままグリーンにキャリーすることが果たして良いことなのか?と言う疑問も同時に沸いてくる。
つまり…
そう言ったことを考えるプレイヤー向きでは無くどちらかと言えばエンジョイ志向なアイアンだと言える。
そしてヘッドの回転力は結構鈍い。意図して球を操りたいヘッドはTB-ZEROもあるしTC-101もある。KM-700はそう言ったカテゴリーを狙った訳ではなくあくまでストレートを打ち続けたい人向きに設計を振っている。
間違いなくインパクトにおけるスイングミスの補正能力はTC-101よりも高くカバーすることが十分体験出来た!
具体的には自分の中で被ったインパクトだと思っても球は不思議と真っすぐ行っている。逆に開いたインパクトでもそれほど吹け上がらずに距離の落ち込みも思っているよりも少ない。
そして何よりも打感が素晴らしいねぇ~(笑)
TB-ZEROで打感の良い位置で打つのは今の私には難しい。そしてTC-101はちょっと軽くそして弾き感がある。
KM-700はTB-ZEROで感じることの難しい三浦技研が提唱する本物の打感を少なくとも確実に多く感じることが出来るアイアンだ。
”柔らかいばっかりが打感ではない!確かな手応えの中にこの低く乾いた音はどうだい?”
そう三浦が言っているかのようにも感じだ。
TB-ZEROでは奥の奥に隠されている”三浦の打感”をKM-700ではもうちょっと身近に感じることが出来るんじゃないかな…
1発何コレ??って言う感触があって2発目を打ちたくてそしてスイッチが入って…
5分が1時間になってしまいました…。
結論からしてTB-ZERO、TC-101、そしてKM-700の難易度の順番で間違いありません。しかもKM-700にはTC-101では感じることが難しいTB-ZEROの”三浦打感”を感じることが出来るおまけ付きだ!
ただし…
KM-700はクラフトマン対応アイアンではない。恐らく会長の考える完成形を味わってもらいたい!との願いがあるのではないだろうか。
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