それからというものその女の人は家に遊びに来るようになった。
でも常に疑問に思っている事がひとつだけあった。
女の人にたいしてでも兄にたいしてでもない。二人の関係についてだ。
兄は以前から交際していた人がいた。
だからもし最近家に遊びに来ている人と交際しているなら浮気になってしまう。
頭の中ははてなだらけだった。
兄にあの人は誰なのかピーチクパーチク聞いたところ、話があると姉弟共に正座をさせられた。
今思えば兄が私たちに正座をして話をした事があるのは過去2回だけだ。
ひとつは今回の事でもうひとつは祖父の姉が他界したとき。
緊張の糸がはりつめていた時兄が話始めた。
「あのね

ちゃん(前カノ)とはもう付き合ってないの。だからね
ーちゃん(今カノ)に色々聞いたら可哀想でしょ。あと
ーちゃんお母さんがいないから色々ずけずけ聞いちゃだめだぞ。わかった。」そうだったのかと私は納得した。
しかし後日兄の部屋にいた女性はかなり見覚えのある人だった。
そう前カノだったのだ。これですべてがわかった。
兄は浮気している。でもあの女の人はそれを知ってるなかな。
またまた疑問がうまれた。
それを理解して兄と付き合っている感じには見えないし女の人が可哀想に思えた。
とても優しい人だから兄に騙されているんだと思った。
予想は的中し悪いのは兄だった。浮気者め。
大人の事情はよくわからなかったけどしばらくしてからは前カノは現れなくなった。
それからはその人によく遊んでもらった。
ママはいなかったけど常にかまってもらって遊んでもらって段々その人が大好きになっていった。
これが私達の出会い。
あの時はこんなに仲良くなるなんて思ってもみなかったし、あんなに傷つける日がくるなんて思ってもみなかった。