路線が定まらない!


これをビジネスにしたい!
と始めたアクセサリーショップ。

大手繊維問屋を退職して、独立。

商業施設に一坪ショップを借りて営業を始めた女性がいます。

資格も取得してあり、花をテーマにしたアクセサリーを現場で作りながら販売というシステムです。

最初にアドバイスしたのが、ディスプレイ方法。

小さな店だから、少しの商品を並べれば十分!と考えていたようで、テーブルいっぱいに商品を並べる位の量しかなかった。

お客さまは沢山の中から選びたいという心理が働くので、商品は売れなくても大量にディスプレイするように、と助言。

直ぐには無理だったが、徐々に商品が増えていくとお客さまも増えた。


次にアドバイスしたのが、照明。

出来るだけ明るく!

だけどね、電気代を節約したいのか、夕方にならないと照明を点けない。

昼間でも商品にスポットライトをあてて目立たせないと、注目されないよ!
デパートのアクセサリー売場は、勿体無いと思えるぐらい明るい。でも商品がキラキラして、購買をそそらせている。

参考になることはいっぱいあるのに…。

と思いつつも本人がしたいようにするしかない、とアドバイスをすることを諦めた。

しばらくたってから、看板を持ち込んできた。
手書きでメッセージを書いているのだが、内容が良く理解出来ない。
それだけではない。
看板に書いてある字が汚ないのです。
一生懸命に書いていると思うのですが…。

しゃれた商品を売っているショップの看板もおしゃれに仕上げて欲しいと思うのです。
周りのショップも看板は出しているので、書き方等の参考にすれば良いのに。

手書きが下手なら、印刷物を貼っても良いのでは…。

老婆心ながら、心で叫んでます。



さて、今日はここまで。

実は、経験者のアドバイスを聞かない訳があったのです。

次回にお話しします。
コミュニケーション能力。

お客さまの年令は幅広く、様々な事情を抱えている。

接客のスタッフはそれを踏まえて対応しないと購買に結び付かない。

営業の担当者は、ある意味情報の収集力を問われる業種と言っても過言ではないでしょう。
アプローチ先の企業概要から歴史的背景、グループ企業の動向まで調べておくのは最低限の行為。
人脈も調べてアプローチの方法を考える。
提案書の作成も重要な作業。
先方からの情報が無ければ、
「多分、こうであろう?」と、
推測して提案内容を決めていく。
結果的に、的外れ!にも成りかねないリスクもあるのです。

だから、提案が通り、契約にこぎ着けた時の快感には、たまらないものがあるのです。

その積み重ねによって、担当者と仲良くなり、次の仕事もスムーズに運べる様になるのです。


コミュニケーションは、
「仲良くなる!」
だけではなく、相互の信頼関係が醸成されて行かなければならないのです。

「あの人に任せておけば安心」というレベルに昇華させて、初めて能力が認められるのです。

アパレルの販売スタッフも居酒屋の店員も、同様の能力が求めらます。

商品の知識やコーディネートの提案も必要、調理方法や素材の産地も知っていないと、お客さまとのコミュニケーションが平坦になってしまいます。
マニュアルがあるから、との通りの対応で十分!と思うのは間違い。
最低限のコミュニケーションを記してあるだけなのです。

「あのスタッフに会いたい!」
と思わせる位の能力は備えておきたいですね。

コミュニケーション能力は、情報収集能力とイコールかも知れません。
ズルズル引っ張る!


ビジネスは、最初に方針を定め、それに沿って活動を始めます。

ところが、いざスタートさせると、当初の計画通りに行かないのです。

このサービスを企業に売り込めば、相手先の経費削減に役立つ!
と考えてスタートして営業に各社を訪問した。

受付ではアポ無しは門前払い!
面会出来ても、担当者はまともに話を聞いてくれない!
まあ、良い返事は「検討しますよ」、で?返答は無し!

友人・知人を頼って売り込み先の紹介を受ける事になるのですが、それにも限界が…。

契約が取れても、数社では利益が出ない状態。

このまま進むべきか?

理想的なビジネスだと考えてスタートさせても、相手のあること。

一方的な思いだけではビジネスは成立しないのです。
双方にメリットがあってこそビジネス。

この例は良く聞く話し。

でもここからが大切。

採算が取れないビジネスをこのまま進めるのか、方針を変えるのか?
悩む人が大勢います。

様々な要因が絡むので判断は難しいのですが、一つだけ言えるのは、
「撤退は早めに!」
と言うこと。

こだわることも大切ですが、潔く方向転換することも重要です。

初めて経営を体験するのですから、思い通り上手く行かないのも、織り込んでおかないと、ゆとりも生まれません。

焦る姿は相手の気持ちを引かせてしまいます。

初心者にとっては、多少の迷走は仕方の無いこと。
クルマの運転だって、最初は真っ直ぐ走れなかったはずです。


迷走は仕方の無いことと諦める。

但し、ズルズル引っ張ることは禁物です!