こんにちは!
今は19世紀のイギリス文学を読んでいます。
「クランフォード(Cranford)」, 1853年
著: エリザベス・ギャスケル(Elizabeth Gaskell)
あらすじ: 舞台は19世紀イギリス。架空の田舎町クランフォード。
そこでは上流階級(genteel)の女性たちが社会の決まり事とマナーを守りながら暮らしている。
彼らの生活と周囲の人々との関わり、この町に起こる事件などを、クランフォードを訪れる主人公(わたしメアリィ)が語って教えてくれます。
なぜ約170年も前の本を読もうと思ったのか…
実は知り合いの紹介で学生時代に原書で読んだことが…。
それから数十年を経て、
もうほとんど内容は覚えていないけれどもう一度読んでみたくなったのはどうしてなのだろう。
懐かしくなったのかもしれないですね。
第一章、冒頭の「Amazons」という単語に一瞬笑みがこぼれる。
全体的に普段あまり見かけない硬い英語が多いこの作品。それと主人公の感情に支配されない文章も特徴的。
その中で「Amazons」の一語で町の上流階級社会は男勝りの女性たちなのだと気づく。
すると、彼らはストイックなほど生真面目に上品さを追求していたりするので、現代の私たちからすると
ギャップを感じて「んっ?」と驚いたりすることも…
○ * ○
また彼らにはうれしいこと、悲しい出来事も~
主人公は表には出さない (秘密にしない人もいてそれはそれで)登場人物の様々な家庭事情を私たちに語るわけです。
例えば彼らの経済的困窮とか、本当は相手もいたけれども障害があって結婚に至らなかった男女の話であったり。
クランフォードは上流階級社会でもspinster など独身者が中心。若い人がいないのではない。
主人公わたし、メイドやそのほかの人たちが Amazons と言われる人たちを支えてきた。
この2グループ間のやり取りも面白かったり…
ですが結局読み終える頃になると、彼らの生真面目な上品さは、生真面目なほど思いやりのある誠実さだと思えて来ました。
再び読みたくなった理由は、ここにあったのですね!
英語:この作品に特徴的な文語的(正式英語とも)表現が多く見られます。
19世紀ビィクトリア朝の文化、文学の好きな方、学習者にお勧めです。

