エリザベス宮地監督の映画「WILL」を観て | 風ゆくままに~Windy Rhapsody~

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風ゆくままに、成るがままに・・
2021年より藤井風さんの音楽を聴くようになり
彼の音楽性、人間性、精神性に魅了される日々
風さんを中心にした音楽ネタを綴ります

数日前にドキュメンタリー映画「WILL」を観てきました。

 

俳優・東出昌大さんの狩猟生活にフォーカスした、ある意味人間ドラマとも言えるでしょうか。

 

 

 

 

錦糸公園の河津桜
監督・撮影・編集エリザベス宮地
出演東出昌大・服部文祥・阿部達也・石川竜一・GOMA・コムアイ・森達也
音楽・出演MOROHA
プロデューサー高根順次

 

 

 

 
私は、昔からドキュメンタリー映画が好き!
 
この映画をひとりで観に行ったのですが、観る決心するまでに、全裸で頭から冷水をかぶるくらいの覚悟が要りました。笑
 
モザイクなしで、動物が銃殺されたあと解体されるシーンが容赦なく描写され、露出されるからです。(事前情報確認w)
 
私、それを見る勇気あるかな?
目を覆いながら観ればいいかな?
 
脳内迷走するなか、やっぱり観たい!
エリザベス宮地さんが切り取ったドキュメンタリーをどうしても観たい!!・・と、なりました。
 
 
これまで藤井風さんの数々のドキュメンタリーを見てきて、私はただ単にザベスさんの映像が好きなのです。
 
狩猟と東出昌大さんに興味があるわけではなく、ザベスさんの撮った映像が観たい!!・・という動機と共に、ザベスさんの人間性もとても興味深いから。
 
 
動物を愛しベジタリアンである藤井風さんとは対極にある猟師(狩猟)をどんな風に描き出すのか?・・ザベスさんが意図しているものは何なのか?・・そこが知りたい!!そんな思いでした。インスタライブ等もほぼ観ていました。
 
 
ところが・・
映画を観終わってからは、私の観点と思考は全くもって変わりました。
 
東出昌大という人間にも興味が湧いてきました。なぜでしょう?
なぜだかありのままで憎めない人間性、不思議と人が寄ってくる人間性・・なのか?馬鹿正直なのか?・・飾らない人間くささが露になっていました。
 
エリザベスさんだからこそ、そういう部分を引き出し、切り取ることが出来たのだと思いますが・・。信頼関係でしょうね?
 
(語彙力ゼロのわたし、上手く伝えられないのが悔しい・・)
 

 

 

 
映画はザベス監督が1年以上かけて、450時間もカメラを回した中のたった2時間20分です。
一般的には、上映時間140分というと長いな~と感じるもしれませんが、
『これは色んなシーンを削って削って、削り倒したほんの一部なんだ!』と思いました。
 
そういう意味でも、この140分に凝縮された監督の編集は、天才的だと思いました。ワンカット、ワンカットの繋げ方が本当に素晴らしいと思います。インタビューも絶妙なのです!
 
 
一言で言うと、いい意味で「人間くささ」が、これでもか!というほど伝わってくる映画した。
 
わたし、不覚にも泣きました。
 
 
 
 
(文章が乱雑、散らかり放題、思いのまま書いています)汗
 
 
動物の残酷なシーンで目をつぶったのは、最初の内臓が露になる一瞬だけで、あとはクールに観られたと思います。
とはいえ、やはり覚悟が必要でした。
 
 
俳優である前に、猟師である前に、週刊誌の記者である前に、職業など全く関係なく、
全ての登場人物がどうしようもなく「人間」でした。
 
そこには様々な人間模様も、複雑な人間関係も赤裸々に描かれていて、とにかく私の印象では「人間くささ」が残りました。
 
そんなエピソードや、そんな情景まで映しちゃうの?そんな表情まで?っていう・・
 

 

 

 

 

そして、まさかのまさかの「泣き」です。

 

「WILL」を観て泣くなんて、微塵も思ってなかったのに、気づいたら泣いていました。

 

中盤のあるシーンで・・

 

慌ててバッグからハンカチを取り出しました。

 

同じ場面で、通路を挟んで隣の隣の席の方(男性)が、すすり泣きしていました。(花粉ではないはず)

 

胸にズシーンとくるシーンがありました。

 

東出昌大という人間を別な角度から見た時に、バチッと重なるMOROHAの音楽が流れ、氾濫しそうな河川が崩壊したような・・何とも言えない気持ちが溢れだしました。

 

それは、また改めて書かせてください。

 

 ♪「命の不始末」by MOROHA

UKさんのギターがまたいいのです ♪

 

 

 
 
 
完全菜食(主義)男性の「WILL」鑑賞後の感想です。貴重なご意見として見ていただきたいです。説得力があるし、私も同じような感想を持ちました。特に最後のMOROHAの音楽の部分も。
↓ ↓ ↓ 

 

 

帰りの電車の中で、色々と考えさせられました。

 

「人間の性・サガ」

「生きとし生けるものの性・サガ」

 

私は毎日何を食べ、何を着て、どんな靴を履いて、どんなバッグを持っているのか?

 

食生活は当然の如く、生物の犠牲のもとに生かされている。

生物の命からエネルギーをもらって、その恩恵を受けながら生きている。

 

私は、牛革の靴やカバン、財布まで使用している。そこに至るまでの過程を想像もせずに。

上辺しか見ていない。自分の愚かさに気づかされる。

 

東出さんや映画に登場する猟師に限らず、世界中でその動物たちを殺める仕事(人間)が存在すること。

その動物たちを解体する職業の人がいること。

 

それ無しに、青果ですら私たちは十分に食すことが出来ない現実があること。

 

私たちが生きるために、死にゆく生きものがあるということ。

 

やはり、生きとし生けるものの性なのか、摂理なのか・・

心の中の波紋は広がっていきます。

 

 

 生きる意味を考え続ける東出昌大・・

 

その姿を追い続けるエリザベス宮地・・

 

 

 

全く纏まりません。

 

答えが出ません。着地点も分かりません。

 

撮っ散らかった感情や思考がもう少し落ち着いたら、また書かせていただこうと思います。

 

 

クローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバー

 

 

 

 

気分を変えて、最近の写真を♪

 
 
先週のスカイツリー
 
 
 
 
 
意気揚々と咲いていました
 
 
 
最後までお付き合いいただき
ありがとうございました照れ