おばあちゃん看護師さん | 万土花草紙 ~話したいこと、たくさん~

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オノまどかの日々の気付きやお知らせを綴っています。
ふと目をとめて下さった方、いつも読んで下さる方、ありがとうございます。

新年度のドタバタの真っ最中にいる音樹です。ヽ(;´Д`)ノ

みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

 

春は出会いと別れのシーズンですね。

 

ご一緒したのは短い期間だったけど

私にも別れがありました。

 

保育園で最初に配属されたクラスにいらした

おばあちゃん看護師さんが退職されました。

 

その方はある身体障害児を担当していたのです。

 

クラスが変わってからは、あまりお話をする機会が

持てずにいたのですが

同じクラスにいる時は、多分、一番

声をかけていたと思います。

 

穏やかで、いつも優しくて、聞きやすかったのです。(^^ゞ

 

看護師さんなのに、保育士の仕事内容まで聞いてしまって

少し困らせてしまったかもしれません。

 

その方の退職に際して

担当していた障害児のお母さんが号泣されたそうです。

 

子どものお世話だけでなく

お母さんの心の拠り所でもあったのでしょうね。

 

「最初はこわかった」と、そのおばあちゃん看護師さんが

おっしゃっていたことがあります。

 

多分、ごく普通の看護師さんだったのが、異動で

体に障害があり、医療的な処置が必要な子の担当になり

保育園での仕事なので

看護師+保育士の働きが求められ大変だったと思います。

 

その子に何かあったらいけないという緊張感と

ハードな仕事内容で、保育園で働き始めた当初

とてもきつかったそうです。

 

おばあちゃん看護師さんの最後のお仕事の日

園庭のベンチに腰かけて、遊び回る園児達をながめていた

その方をお見かけしました。

 

私は悟ったのです。

 

存在しているだけで周りを癒してしまうって

こういうことだなと。

 

「先生にお会いできなくなるのがさびしいです」と

私は申し上げました。

 

そうしたら

「音樹先生にそのような言葉をかけて頂けるなんて」と

おっしゃいました。

 

毎日お話できなくても

おばあちゃん看護師さんが

ただそこにいて下さるだけで私は癒されてたのです。

 

失う時に気付くのね。(T_T)


 


保育園近くの桜






 

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