4月15日のボストンマラソンの爆弾事件で
左足の脛から下を失った女性がインタビューを
受けていました。
彼女の名前はエイドリアン・ハスレットさん
ダンサーでした。
ダンサーが足を失うという事は、仕事や
生きがいを失ったという事です。
2回目の爆弾が爆発した1m位離れた場所で
応援をしていて事件に巻き込まれてしまいました。
彼女はインタービューで、
「とても辛かったけど
ダンス仲間が支えてくれました。
仲間が義足用の募金を集めてくれたので、
義足をつけて新しい足で歩くのが楽しみ。
歩けば歩くほどダンスに近づけると思うと
頑張れる。また必ずダンスをするわ。」
と笑顔で答えていました。
そして犯人について尋ねられると顔を曇らせ
「犯人の事はあまり考えたくない。
命が助かったこと、足が1本残ったことを
前向きに考えたい。
今まで、地下鉄に乗り遅れないように
走ったことしかないけど、来年は必ず
(義足をつけてボストンマラソンに)
参加するわ。」
なんて強くて前向きで美しい女性でしょう。
普通1か月足らずでここまで前向きには
なかなかなれないと思います。
ボストンのこの事件の直後に他州で
マラソン大会が通常通り行われたり、
絶対に”てろ”には屈しないという
強い信念がうかがえます。
日本だったら安全のためにマラソン大会を
中止するのではないかな?と思います。
もちろん安全第一ですから、どちらの判断も
決して間違いではないと思います。
しかし、エイドリアンさんの強さは
アメリカの国民性でもあると思いますし
人として見習いたいと思いました。
来年のボストンマラソンでエイドリアンさんが
元気に走っている姿を、そして、楽しそうに
ダンスをしている姿を見られることを
私は楽しみにしたいと思います。