「星の言葉のひとかけら」マルデク編 グリーンスリーブス幻想曲~王女ヘレナの呪文入り恋文攻撃に | 銀河の渚 Dreamscape

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地上に舞い降りた天使 
かすかに聞こえる羽音
羽が風に舞うその瞬間
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プロローグ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ユリウス、相談したいことがある」

と、突然、思い詰めたような顔で

テセウスに言われ、

ユリウスは立ち止まった。

 

 

「何だろう? 言ってくれ。

愛する君のためなら、

何でもするぞ」

とユリウスは笑顔で言った。

 

 

「これなんだが・・・」

と言って、テセウスが

ユリウスに見せたものは、

王女ヘレナからの

恋文だった。

 

 

それも、一通ではなく、

何通もあった。

 

 

しかしそれを見て、

ユリウスは笑った。

 

「最近、来なくて

喜んでいたのだが、

そういうことだったとは、

気づかなかった。

 

気にしなくて良いんだ。

ヘレナは自由恋愛に

あこがれていて、

恋愛小説を読んでは、

ヒロインになりきり、

恋文を書いては、

知っている男に送る。

 

私もグスタフも

被害にあったことがある」

と言った。

 

 

「しかしこれは、

呪文いりの恋文です。

いつもそうなんですか?」

とテセウスは

少し驚きながらも

心配げに

ユリウスに言った。

 

 

「呪文いり?」

 

 

「はい。上手に

隠していますが、

恋文にそれとなく

呪文が入っています」

 

そして付け加えた。

 

「私は魔術には

詳しくないのですが、

たぶん、黒魔術の系の

呪いのような

気がします」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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