ミステリー小説「シャーマンの末裔」第7章 ハングリー・スパイダー 第2話 ジェシーと管理人レイ② | 銀河の渚 Dreamscape

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地上に舞い降りた天使 
かすかに聞こえる羽音
羽が風に舞うその瞬間
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プロローグ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

管理人の青年は、

初めはほとんど

ジェシーと顔を

合わせることが無かった。

 

 

ただ食堂に行くと、

いつもおいしそうなごちそうが、

テーブルに用意されていた。

 

 

だからジェシーは

快適に、何不自由なく

別荘で暮らせた。

 

 

しかし帝王は一時間おきに

ジェシーをテレビ電話に呼び出し、

何かとチェックした。

 

 

一週間ほどたったころ、

帝王は医者を伴い、

ヘリで島を訪れた。

 

 

そして驚くジェシーに、

自分の意にそぐわないことを

したとして、

愛の鞭だと言いながら、

ジェシーの体が

傷だらけになるほど、

ひどい体罰を与えた。

 

 

そして翌日、

帝王はまた医者を伴い

帰って行った。

 

 

医者の処方した薬で、

深い眠りについている

ジェシーの傷の手当てをしながら、

管理人の青年はなぜか

やり切れない気持ちになっていた。

 

 

帝王の暴力に

傷ついた被害者を見て、

哀れみを感じたのは、

今回が初めてだった。

 

 

今まで見てきた

帝王のお気に入りは、

みな容姿は驚くほど美しかったが、

傲慢で自分勝手で、

どうしようもないほど

わがままだった。

 

 

しかしジェシーは

違っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(写真:カン・ドンウォン~イメージ 元練習生で別荘の管理人レイ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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