「コードネームはモナリザ」第32話 二人のパンチェン・ラマ11世② &「禁じられた色彩」MV | 銀河の渚 Dreamscape

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地上に舞い降りた天使 
かすかに聞こえる羽音
羽が風に舞うその瞬間
Dreamskape 
プロローグ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あなたが来ることは
わかっていました」
と、チベットの聖なる寺の主は
振り向くと
リー・ルイにそう言った。


そしてリー・ルイに
静かに歩み寄り、
膝まづくリー・ルイの肩に
片方の手を置いた。


そしてリー・ルイに顔を近づけ
リー・ルイの瞳を
じっと覗き込むように
見詰めた。


そして
「もうひとりの私は、
元気なようですね」
と、笑いながら言った。


しかしその瞳は冷たく、
青白い炎が
揺らめいているようだった。


彼から伝わってくる
その感触は
氷の鋭い
剣のようだった。


鋼と柔、
二人のパンチェン・ラマに
実際に会ってみて、
リー・ルイが感じる印象は
そうだった。


「そうです、
私と彼は正反対」


なおもチベットのパンチェン・ラマは
リー・ルイに顔を近づけた。


「でも彼は
私の一部であり、
私も彼の
一部なのです」


そしてリー・ルイの
耳元へ顔をちかづけ
囁くように言った。

「わたしたちは
ツイン・ソウルなのだから」


そして彼の唇が
かすかに耳に触れた。


「認めれば良いのです。
あなたは私の分身、
もう一人のパンチェン・ラマを
愛していると・・・。

それだけでずっと心が
楽になるはずです」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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