昨日は急遽こちらへ行って来ました。



前にブログで、ラフマニノフの第18変奏がお気に入りと書いてから間もなくして、

こちらの公演が発表されたのです。


協奏曲3番よりも、パガニーニ狂詩曲の方が断然聴きたいおねがい

でも、いつもながら、

遠方+夜公演=日帰り不可のハードル高し…

一旦は諦めて、チケットは取らずでした。

でも、行きたい思いが波のように寄せては返し、取りあえずチケットだけでも取ろうと各サイトをみた時は、

もうほとんど残ってませんでした汗

せっかく遠方から行くので、席はどこでもいい、とはならなくて、再びあきらめ…

もうチケットは完売との噂でしたが、
公演10日前、サントリーホールのチケットのwebサイトをみたら、

なんと、ポツンと2席、1階のセンターブロックが残ってますびっくり

はい、手元が見える、私の大好きな位置です音譜

これはもう行くしかない、とすぐに取りましたビックリマーク

分かってたけど、ここで問題あり。

次の日の朝、家族は仕事のためいない。

梅雨時になって、室温のコントロールも難しい今日この頃、

うさネザーランド・ドワーフを1人にするのが不安で、考えた結果、

早朝の新幹線で帰ることにしました新幹線

いつもは飛行機を利用するのですが、
そうすると、帰りが遅くなってしまうので。



サントリーホールに行くのは2回目。


前回は、コロナ禍の東京の閑散ぶりに驚きました。


もうすっかり日常を取り戻している東京に無事に着きました。


牛田智大 ラフマニノフを弾く

2023年6月6日(火)19:00
サントリーホール

ピアノ:牛田智大
指揮 :飯森範親
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

Program

ボロディン:歌劇「イーゴリー公」より
“ダッタン人の娘たちの踊り~ダッタン人の踊り”

ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲 Op. 43 

~~休憩~~

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第3番 
ニ短調 Op.30


いつもながらというか、今回は特にたくさんの感想がSNSに溢れていますし、

ご一緒したファン智さんの素敵なブログもあるので、私の方は簡単に。

飯森さんは初めて拝見したのですが、
全身からバイタリティーが溢れる方と感じました。

燕尾服の裏地とカマーバンドが暗めの赤で印象的です。

指揮はダイナミックにオケを操り、
その世界観に引き込まれます。

牛田くんも最近は共演が多いし、何かと気にかけて頂いているみたいですね。

そういう雰囲気が今回の公演で伝わりました。


そして、牛田くんも、タキシードを新調したのかな、ショール・カラー(へちま襟)のものでした。

腕のあたりにゆとりがあるのは、ピアニスト仕様なのでしょうか。

あたりまえだけどステキですラブ
品格がだだ漏れ過ぎるラブラブそういう私はかなり下品

私としたことが、恒例の靴チェックを忘れたのですが、もしかして、ピカピカ✨でしたか?

と、すっかりお姿に目を奪われる私ですが、演奏が始まると、もうほぼ手元しか見てないです。

今回は特に難曲だから、華麗なる指さばきに釘付けでしたびっくり

何か複雑なあやとりでもしているかのようで、指が何本にも見えます。

ほんと、普段はボケ~と過ごしてる私なのに、なぜこんなに集中してしまうのか不思議です。

おそらく、仕事だったらこうはいかないですね。

パガニーニの狂詩曲は、始めは柔らかい音だったのですが、だんだんと色彩のように変化していきます。

そして、17番変奏の混沌とした世界から、18番変奏へ。

一筋の光が、差し込むように奏でられるピアノの音。

そこに、オケの音か重なって主題を演奏。

牛田くんのピアノは、力強い和音でオケを支えて、

やっぱり大人っぽくなったフレーズで、
心を揺さぶる。

もう極上のひとことでしたラブラブ

演奏が終わって、前半なのに凄い拍手とブラボーの声。

牛田くんも満面の笑みで、深々とお辞儀してました。

後半は協奏曲3番。

調律は牛田くんが信頼を寄せる佐々木修嗣さん。

調律のことは、さっぱり分からないのですが、

音は柔らかいから、力強く弾いてもうるさくなくて、

でも、ちゃんと音は遠くに聴こえてるのですよね。

オケの音に埋もれて、ピアノが聴こえないことがよくあるのですが、

今回は全くそんなことはなくて、素晴らしい音でした。

こちらでも力強く、軽快なリズムを奏でる手元に見惚れてしまい、

自分が弾いてる気分になって(弾けないけど)体が揺れそうでした。(前の席の人は揺れてました)

演奏後の牛田くんは、飯森さんと抱き合って、顔を埋めるような感じで、その光景に感動しました。

飯森さんは、これからも牛田くんを温かく見守り、指導して下さるのではないでしょうか。

アンコールは、ラフマニノフの前奏曲
第4番でした。

何か終わってしまうのが、本当に寂しかったです。


会場内はマスクをしてる人は多いけど、
アンコールボードも復活し、

コロナ禍のような重苦しい雰囲気もなくて、極上な演奏会でした。

やっぱりサントリーホールって特別なところですよね。

牛田くんの演奏は、いつでも、どこでも素晴らしいですが、

聴衆の集中度とかが半端ないです。

またぜひ来たいですニコニコ


さてさて、演奏会が終わると、とたんに家に帰りたくなってしまう私。

ホテルでも、頭が冴えて全く寝付けず、
3時を過ぎた頃には、寝るのを諦めて、

早朝5時にはホテルを出ました爆笑

新幹線の乗り場はシャッターが閉まってました。

始発の新幹線は、出張であろうサラリーマンがたくさん。

その中におばさんがまぎれています。

こんな体験は、牛田くんの演奏会でないと味わえない。

束の間のキャリアウーマン(古い)気取りでした口笛