北欧には、スウェーデン・ノルウェー・フィンランドという国境を越えて、
スカンジナビア半島北部・北極圏のラップランドで暮らしている先住民がいます。
トナカイと共に暮らすサーミ族の方たちです。
↓こちらはサーミの旗。
美しい民族衣装で有名ですが、自然と共に生きる伝統的な彼らの生き方に、学ぶべき点が多くあると感じています。
ところでこのサーミの方。
彼女はヨックモックに住むMoa Backe Åstot ムーア・バッケ・オーストさん。
今回サーミ人の同性愛についての本を出版しました。
サーミ人のLGBT本は初めてだということです。
それだけ、まだサーミ人が伝統的な生活を守ろうとしてるんですよね。
少数民族の中で生きる自分と、スウェーデンという自由な国に生きる自分との間で生じるいろいろな葛藤。
(私もスウェーデンでは少数派として生きてるので、ところどころ「わかるー」って思いました)
スウェーデンの社会の中でサーミだというだけで(未だに)差別されるとか、白い目で見られる「空気よめよ」的な?
それに加えて本人LGBTって、どんだけ辛いー
二重の苦しみ・・・二重のしがらみ。しんどいよなーという心境がつづられています。
(あらすじだけ読んだだけでも心が痛かった)
いつかこの想いが真白に変わるよう。修行の日々ですな。