まもなく発売になる「ミシュラン 富山・石川版」。
非常に興味深いものの、紹介されるお店が高級過ぎて。
わたしのような貧乏庶民にはどうせ高嶺の花。
本を買っても、活用する機会がない。
それよりも欲しいのは。
ラーメン本。
県外の方はご存じないと思いますが、なんと石川にはラーメン本がないのです。
情報が欲しい人は自分の足で稼ぐか、ネットで調べるか。
出版社さん。
やってくださいよ、ラーメンガイド石川版。
県内のラーメン情報を詳細に収録したラーメンデータブック。
なんならわたし、ゴーストライターやりますよ。
ま、わたしがライター担当したら。
半分下ネタになるけどね(笑)。
麺台所大地へ。
注文前、入口&店内の黒板を確認。
通常、レギュラーメニューにないきまぐれメニューは、黒板にて告知しているのです。
しかしこの日は特に黒板掲示はなく。
どうやら通常メニューだけでの営業のよう。
まあいいやとメニュー表を眺め。
ととせ倶楽部
が本命だったけど、リストにないので。
普通に”醤油まぜSOBA”をオーダー。
と、1分後くらいに向かいのねーちゃんにラーメン到着。
そしてラーメン運んできたバイトのにーちゃんの一言。
「こちら”ととせ倶楽部”です。」
あ?
なんで?
ととせ倶楽部やってねんじゃねーの?
書いてないやんメニュー表に?
それってひょっとして、注文したモン勝ちの裏メニューなのかい!??
あのねーちゃんはきっと。
ワンランク上の客なのね。
敗北感に沈む、雑魚客大足。
涙に震えながら。
普通の人用メニュー”醤油まぜSOBA”。
いただきます。
と、その前に恒例混ぜ混ぜの儀。
この美しく盛りつけられたビジュアルを。
混ぜるのです。
混ぜるのです。
ぐちゃぐちゃ~と混ぜるのです。
うし!
びゅーてふぉーにぐちゃちゃった♪
では改めて。
ぐっちゃぐちゃにぐちゃ混ぜた醤油まぜSOBA。
わしにもととせ食わせーと心で叫びながら。
いただきます。
麺は中太麺。
茹で加減やわやわ。
ねとねとですのよ。
もーねとねと。
オイリーなタレがねっとりんこ~~と絡んで絡んで。
恍惚のオイルプレーっすわ(笑)。
このタレがうま味たっぷりでね。
甘みもあって。
その一方で塩・コショーはほとんど感じず。
要するにクドしょっぱくないのね。
一般的にまぜそばって、やたらと塩・コショーをぶち込んでビリビリしょっぱっぱに仕上げて。
食べ始めはインパクトあるけど、終わりの方はクドくて飽きてきて。
結果的にあーもーいーわーみたいな印象だけが残る事が多いんだけど。
これ美味いね。
美味いわ。
無駄なクドしょっぱさが全然ないから。
食べ始めから最後のひと口まで、同じテンションで美味しさを楽しめる。
これなのですよ、わたしがまぜそばに求めるものは。
最後まで同じ感度で楽しめる味。
余計な塩・コショーはイラン!
お肉は鶏。
短冊切りにされたものが、結構どっさり。
質感がいいのよ。
むっちり~んと柔らかく粘って。
しっとりしたジューシー感もあって。
香ばしい鶏肉のうま味が贅沢にあふれ出す。
そしてちょっとレアに仕上げてある事もあり。
味わいのま~上品な事!
澄んだ肉汁の味が、さら~~っと口の中をゆすいでいく。
めっさ美味ぇっス♪♪
味つき玉子。
ハーフにカットしたものが1切れ。
とろとろの黄身は甘く甘く。
濃密な味わいでねっとりと舌を覆う。
そして白身から湧き出すおつゆの香味。
うっすら漂う上品な香りが、優しく優しく鼻を撫でる。
後味にはじんわりと控え目な塩味。
久々のスモークエッグ。
水分の飛んだ白身はほんのり硬質。
その中にはゼリー状に凝縮したオレンジの黄身。
ぱくんと口に入れると。
とろりとろりと黄身の甘みが流れ出し。
ワンテンポ遅れて、燻製香がゆらゆらと湧き上がる。
尻上がりに強さを増していく焦げた木の香りは、震えるほどの別世界。
美味んめぇ~♪♪
これやっぱ美味ぇ~わ~♪♪
ぺろりと終丼。
久々のテラ、120%モードで楽しませていただきました。
いつ来ても思うけど、味の作り方が上手いよね。
10色絵具を全部フルパワーでぶち込むような事はせず。
それぞれの色を、それぞれ最適な量に調整し。
均整と調和の取れた、一番スリムで、そして無駄のない色に作り上げる。
そんなイメージ。
ただ時々やりすぎだろってくらい薄すぎる時もあるけど(笑)。
今日も美味しかったっス!
ごちそうさま。