公園に、街に、学校に植えられた桜も好き。

けど、人のためではない、山のなかに
ポッ
と、咲く桜が、ほんとうに好きなんだ。
山が秘密にしているのもを、
こっそり、
お裾分けしてしてもらったみたいで。


だから今年の桜の見納めは、箱根R1側から登り旧街道を下るコースに決めた。
(なぜR1側からかといえば、旧街道はなかなかきつく、ちょっとお花見クライムには向かないよね、て。要は、サボりたい!)

R1側ヒルクライムの玄関口。
ここのところ、寒かったから、やっとの春を味わうように、ゆっくり登る。

春なんだから、
ガシガシ登ったら、もったいないでしょ?



カーブにさしかかり視界が開けるたび目の前に迫る、山々。
点々と散る桜色が山を彩って、紅葉とは違う、華やかな春の山。
どこだろう、
地図音痴なわたしには、どこの山が見えているのか見当もつかないのだけど。
それでも、あの山に咲く桜を、来年こそは見に行きたい、見に行こう。

人はそうやって季節を追いながら、生きてるんだと、思う。


ポツリポツリと、道沿いに現れる小ぶりな桜。
ソメイヨシノみたいな派手さはないけれども、これはきっと、この山の春のお気に入りなのだ。
人間が、たくさんの杉を植えてしまったからね。
ほんとうは、もっと、桜が咲いていたのかも知れないのに、ごめんね。


台風で工事中の小涌谷駅の桜。
もう列車が来なくても、ホームにだれもやってこなくとも、山の桜は咲くのです。


小涌谷をすぎたあたりから高度が上がると視界が開けて、桜の木も見られなくなる。


ちょっと寂しい区間を抜けるけど、精進池の横で振り返れば、この絶景!
(写真は冬。今回は振り返らなかった)


芦ノ湖へは降りずに、元箱根でそのまま旧街道へ。
これを楽しみに登るといっても過言ではない!
旧街道、甘酒茶屋の、甘酒。
と、今回初挑戦の、鶯きな粉と胡麻きな粉餅、絶品!

茶屋のお姉さんは覚えていてくださって、
わたしにはない田舎に、
遊びに来た暖かさ。


あとは、旧街道をゆっくり、ゆっくり、桜を探しながら下ってゆく。


ポツリポツリ、幹の細い、花も小ぶりな山桜たち。



ことしも、ありがとう。
また、来年、お邪魔しますね。


あ、いやいや、その前に、
夏の緑と、秋の紅葉も、もちろん、
お伺いいたします。

ありがとう、をして、
また人間の街に戻るのです。

【おまけ】
旧街道を降り切ったあたりで発見したかわいい看板。
おもてに回ったら、旅館の宣伝だったみたい。
温泉からお花見できますって、ことかな🌸??


おしまい