死ぬ寸で、超都会マドリードに着いた。
ホテルは、空港まで電車で10分ほど、プラド美術館やマヨール広場(また!)がある街の中心地、プエルタ・デル・ソルまでも電車で15分ほどとのこと。
まさにハブステーションな、Chamartin(チャマルティン)という駅にある。
「ホテル チャマルティン・ザ・ワン」、駅直結だ。便利~。
チェックイン、時刻は19時(ご覧のとおりガンガン明るい)。
ツアーの皆さんで夕食を摂るグループ、街へ出るグループと半々のようだった。
(ここまでで解説したか失念したが、ツアーは総勢13名、おそらく全員僕より圧倒的ご年配、ご家族やご夫婦、あとは女性同士のお友達という感じだった。あと、女性で、1人参加がもう一方。)
このツアー自体、バスクメインの上級者コースらしく、首都マドリードを楽しむようにできておらず、そのためマドリードは、出国前日(実質最終日)の19時以降と、翌朝チェックアウト前の午前中のみ、となっている。
1人参加の御婦人が、プラド美術館に行きたいと添乗員に相談していたが、かなり無理があるだろう。
僕はもう、前日までに謳歌の限りを尽くしたので、ホテルでガトーバスクやマカロンをむしゃむしゃし、ゆっくりして早めにねんねでもいいかな、と思った。
が、やはり最終日。
疲れようが、もう翌日(正確には、再びトランジットを経て、翌々日)には帰れるし、チェックアウトが12時ということで(今までツアーの都合で鬼のように早く出ていたが、きっとスペイン人に合わせて、本当はこんなもんなのだろう)、行くならマドリードど真ん中を軽く見に行こうと、予習通り、GO!
スイカみたいなカードを買う必要があるのと、東京ばりに路線が複雑なのと、アナウンスがスペイン語で全然聴き取れないものの、駅員さんに聞いたりすれば、何とかなるもので。
スペイン初地下鉄。
しかし、最後の最後まで、ものの見事にアジア人、少なくとも日本人観光客を1人として見なかった。
やはり円安で皆、控えているのだろうか。旅先で日本人見たくないので、嬉しい限り。
着いたぜ!プエルタデルソル!
引き続き灼熱の陽射し!
しかし、サンセバスチャンやビルバオとは雰囲気が全然違う。
同様にバルが並ぶものの、ちょっと雑多で、その辺は歌舞伎町のようでもある。
と思ったが、さすかにそれは失礼か。
すごい建物、デパート?と思ったが、フォーシーズンズの一角のようだ。さすが。
その対面にあるカフェー。
ここなんだろう、シックなブランドショップ?と思ったが、どうやらここもホテルのようだった。
ドアボーイの黒人さんの風格から漂う高級感がすごい。
そして目的地に着いたぜよ。
スペインの国会議事堂だ(^v^)
白亜でかっこいい。
でも、昨年ウィーンで見たオーストリアの国会議事堂の聖闘士星矢アテネ十二宮みのあるそれに比べると地味だな。
全て既定路線なのだが、この国会議事堂の目の前にあるのが、
「Hotel Westin Palace」★★★★★
五つ星、好きすぎだろお前、という感じだが、えぇ好きです。
でも、好きなだけでなく、常に五つ星が似合う、見合う自分でありたいと、心底思う。
それに、僕はただミーハーな気持ちで五つ星を選んでいない。
こちらは、1913年にアルフォンソ13世の命により建設された格式高いホテルで、各界の著名人が集ったそう。
宮殿のような白亜の外観が名物とのことだが、それ以上に、ステンドグラスのドーム型に覆われたラウンジが素晴らしいようで。ヘミングウェイもそこのバーで酒を楽しんだそうだ。
時の偉人が、何を思ってそこで酒を嗜んだのかは、思いを馳せる価値がある。
大行列で断念したウィーンのツェントラルも、ヒトラー、スターリンをはじめ、歴史に名を残した人物が愛したとのこと。
ヒトラーの「わが闘争」、近いうち読まねば。
良し悪し抜きに、史上に残る人物が何を思っていたかは、知りたい。
さて。ごめんくださいよ。
あれ??なんか、様子がおかしい。
ベルボーイに尋ねた。
「僕、あの、球体の、あそこでお茶したいんですが。」
ベルボーイ「あぁ、それは残念。今、館内修繕工事なんだ。」
がーーーん(^v^)
しかし、せっかくなので、少しだけ。
日中のバス移動で、トイレが嫌すぎて水分をほぼ摂取していないので(シェイクくらい)、サンペレグリノ、炭酸水を一気飲みした。
ついでに、エッグタルトとマカロンしか固形物を摂っていなかったので、アルコール用のナッツも食い尽くした。
工事中なので仕方がないが、フロントも簡易、バーもフロントの前にちょこんと。
ただ、接客はこの上なく素晴らしい。
何より、客の質が桁違いに素晴らしい。
横は、イギリス人と思われる高齢のご婦人2人だったが、その服装の洒落具合と品の良さたるや。
1時間ほど小休止して、ウエスティンパレスを出た。
クラブハウスサンドイッチ、おいしそうだったな。
目の前にプラド美術館。
もう20時なので、回れ右して、再びプエルタデルソルの方へ。
さようなら、ウエスティンパレス。
こちらはJWマリオット。
日本のそれとはまた全然違い、高級感がすごい。
フォーシーズンズも、やはり日本のそれよりも遥かに。
プエルタデルソルの中心地。
ようやく夕暮れだが、20時半頃。
ここ、予習した店だ。
チュロスにホットチョコレート(チョコラーテ)をディップして食べるのが話題の、
チョコラテリア・サン・ヒネス
本店と支店かな
味の想像ができたのと、セゴビアのポンチェの店同様、そないに惹かれなかったので、通過。
そして、マヨール広場に来たよ。
ここは圧巻。四方を囲まれている感じは、ベルギーのブリュッセルのグランプラスにちょっと似ている。
通過すると、お、あれは。
世界一の美食家、敬愛する浜田岳文さんが紹介されていたサン・ミゲル市場が。
ビルバオのリベラと比べるべく、入ってみよう。
パエリア。
スペインに来て、初めて見た。
スペインといえば生ハムにパエリアでしょ、という概念は、そもそも広尾のGraciaで払拭済みだけれど、実際に現地に行くことで、それを体感したかったのがこの旅。
目標達成だな、としみじみ。
リベラ市場よりも広くてきれいな気がする。
何も食べず、通過。
ここは市庁舎だね。
そして、この日の最終目的地へ。
これが来てよかった。
Palacio Real(パラシオ・レアル)、王宮だ。
広い、でかい!!
これは南の端っこの方だが、中央はもっとすごかった。
すごい、断崖絶壁から見える夕陽が綺麗だ。
これが王宮の正面。
地元民と観光客、みんな楽しそうに写真を撮ったり、わいわいと。
心なし、若者の方が多いのは、デートスポットだからか?
なんか聖闘士星矢みのあるのがいる。
そうそう、ちゃんとその後も一緒に観光していたのだよ。
はい、ポース!ぴぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!
年取って、ちょっと顔が裂けてしまっている(でも寿命はない)
断崖絶壁の向こうには何が見えるかな…と覗きに行ったが、ちょっと街が見えるくらいだった。
ついでに男女のいちゃつきも見えた。
渋谷の改札で見る日本人のそれと違い、嘔吐を誘う感じはない。むしろ絵になる。
王宮広い。
Cefe・de・Oriente(カフェデオリエンテ)
修道院跡地にできた老舗カフェ。
行こうと思ったが、21時、たくさん歩いたし、シャワーしてねんねしたくなったので通過。
プエルタデルソルのソル駅まで歩く。
夜のマドリード。
やっぱりちょっと歌舞伎町じゃないか?
いやでもきれいだな。
先ほどのプエルタデルソル、ライトアップされたバージョン。
なんか、路上の物売りの売る変な光る飛行物体と、変な音が響く。
あと、すっごい怪しいマリオとルイージもいた(任天堂ゲーム自体は流行っているらしいが)
そんなところも、ちょっと新宿みがある。
ところで。
腹が減った。
さすがに、部屋でスイーツ祭りでは物足りない。
しょっぱいものが食べたい。
しかし、なんかこう、パパっとテイクアウトできる、かつまぁまぁ美味しそうなものが少ない。
もはや何でもいいと思い、ぐるぐると徘徊した。
無難だ。これにしよう。
ピッグとピクニックをかけてるのかな。
辛いボロネーゼとかいろいろあったが、シンプルにハムチーズ。ハム嫌いだけど、チーズが食べたくて。
生焼けのような焼きの甘い生地だが、チーズがパンパンに入っていて、美味しかった。
程よく腹は膨れたので電車に乗ろう。
お。
これは、マドリードのシンボル、クマとイチゴの木。みんな写真を撮っているね。
22時半のマドリード。
部屋は、シャワーしかついていなくバスタブがなかった。残念!!
でももう最終日だからいい。ここからまた帰宅するまで、丸2日近く風呂に入れないので、しっかり洗っておこう。
寝る前のおやつを忘れずに。メゾンアダムのガトーバスク、チョコチップ。大きい。
そして、超うめぇぇぇぇぇ!!!!