ただ一点、途中パーキングで、また殺人的に不衛生なトイレをまた使わないといけない試練がある。
そのパーキングで食事(見るからに玩具みたいなサンドイッチしかない)も各自どうぞ、とのアナウンス。
トイレは我慢しよう。
水は飲まず、バスでマカロンを食べて耐えよう。
耐えて、着いた。
各自1時間散策後、皆さんで観光2時間、とのことだったが、するりと僕だけ自由行動。
セゴビア!って感じ。
なんというか、バスク地方とは全然違う、ブルゴスに似た、全体的に土色な感じ
古代ローマの頃からの水道橋、旧市街地が世界遺産というのも納得、店の人たちは現代ヨーロッパ人なのだけど、街全体が古代ローマ。
ネルヴァ、トラヤヌス、ハドリアヌス、アントニウスピウス、マルクスアウレリウスアントニヌスの五賢帝(発語したかっただけ笑。未だにちゃんと記憶している僕すごい)がいました、という感じ!
イベリア半島自体がかつてはローマ、そしてイスラム王朝の支配下にもあったり、「スペインポルトガル!」みたいになったのは随分後になってからだから、まぁそうだろう。
世界遺産の水道橋(写真はあとで)で解散して、
旧市街を通って、丘をぐんぐんのぼって、その先にアルカサルという、白雪姫のモチーフになったという城がある。
道中には雑貨や菓子などの店々が。
またお分かりか、サンセバスチャンや、ベルギーはブルージュのような中世ヨーロッパらしい街並とはまた違う。
カテドラル
身も蓋もないことをいうが、教会も大聖堂も昨年から見過ぎて、よほど予習して違いを意識しないことには飽きがくる。
と、ここで、急死に一生、再び(ミニ版)
というか、さすがにここまでノートイレなので、どこかせめて衛生的なところで入っておかないと、夕方マドリードのホテルにチェックインするまでもたない。
と思っていたら、リモン・イ・メンタという、セゴビア名物ポンチェが有名な店を見つけた。
これがポンチェ
スポンジ生地に、ジュワッと甘いシロップが染み込み、カスタードがサンドされているそう。
でも、多分サヴァランのようにラム酒じゅんわりではなく、ただひたすら砂糖水で甘くしているのだろう。
あまり惹かれなかった。
加えて手洗いが殺人的に汚かった(前の客の使い方の問題かもしれない)。
もうお菓子もいいや。
ぱっと見は美味しそう
水道橋とアルカサルの間くらい、マヨール広場
マヨール広場って、スペインのあちこちにあるよね。中央って意味だったかな。
カフェがたくさん。
トイレしか頭にないので、とりあえずサッサと丘を登って、アルカサル見学して降りてこようと先を急いだ。
ちなみに、殺人的に暑い。
街行く人で僕だけ全身黒装束だが、背に腹は変えられない。
そこらのシミシワを目元頬にたくさんこしらえたジジババになったら、僕もう生きていけない。
つ、ついた、、、
白雪姫の、ね!
僕的には、マリオに出てくる砦に思えたけど
一応くるりと
あ、あつい、、、焼ける…退散しよう
お、ユダヤ人街
プラハにもヨゼフォフというユダヤ人街があったけれど、この街にもあるのだな
行ってみよう( ◠‿◠ )
だんだん人がいなくなってきた
そして誰もいなくなった(by アガサクリスティ)
そしてなぜか裏道からマヨールに戻ってきた
ここで思い出した
さっきの店、リモンイメンタを見て
僕、トイレを探していたんだった!
どこか、せめて新宿駅構内くらいには衛生的なトイレ〜(相当ハードル低い)
撮影して観光しているようだが、血眼になってトイレを探している
その後、まぁまぁ駅のトイレレベルのトイレをカフェで見つけて(先にトイレを確認してからオーダーした。オーダー損にならぬよう)
ぜんっぜん何も惹かれるものはなかったが、退店してはマナー違反なので、エッグタルトをオーダーし、テイクアウトした。1€、安い。
そしてとりあえず水道橋(ちなみに、すいどうきょう、ね)まだ戻ってきた。
古代ローマの頃に建築されて、そのまま残っているのが凄すぎる!圧巻!
継ぎ目に接着剤を使っていないとかなんとかだが、どうやってここまで高さのあるものを。
奴隷も数多く使ったのかな。
そして、疲れた。
体力というより、ただ陽射しが異常に強い割に、見たいものが街にほとんどなく、ツアーとの合流まで2時間も潰すのが苦痛だった。
スーパーとか入ってみる
パッケージがかわいい
パンが安すぎる
フランスパン、この長さで80円くらいとは。
なお、パン、と書いてあるが、スペインではパンらしい
ちょっとお店できるようなカフェも少ない。
正確には、まぁまぁあるが、まさかのエアコンなしだったり(ちなみにヨーロッパにそういう店は多い。歴史的建造物を劣化させないためだとか。ホテルやそれなり以上のレストランにはもちろんあるが)、さっきのポンチェ以上に惹かれなかったりで、入りたい場所がないのだ。
唯一、水道橋の目の前のカフェ?が、フランク永井のスペイン版みたいな雰囲気のいいギャルソンだったので、お茶とデザートだけでいいか声をかけてみた。
「ダメだよ、今はランチ時間だからね」
(15時)
さすが昼夜逆転スペイン、素晴らしい!
けど、今はそれが仇になった。
難民になってしまった。
干からびる〜と思ったところに、せまーいけどセガフレッドザネッティみたいなチェーンコーヒー店が。
フラペチーノ、、のような氷ではなく、マックシェイクのようなミルクチョコシェイクがあったので、これ、これ!とオーダー
ふぅ( ◠‿◠ )
これがうまいのなんの。
ただ喉が乾いていただけゆえだと思うので、日本でマックシェイクを暑い日に干からびた状態で飲んでも同じように思うのかもしれない。
ここでもう、お尻から根が張ったように、2時間居座った。
なんと幸いなことに、最敬愛の恩師、世界史の先生のライブ配信が始まったので、ここで観て過ごすことに。
地球の向こう側でも出席できる喜び。
なお、昨年アムステルダム、ブタペストでも参加した。
すっかり元気になり、合流時間ギリギリに出て、もう美味しくなさそうなエッグタルト要らないかも、とポイしようとゴミ箱に向かいつつ、ひと齧りしたら、おや、美味しい( ◠‿◠ )
さて、軽く1時間半バスに乗って、最後の目的地、マドリードへ。
さようならセゴビア。
1ミリも恨みはないが、ここはもう来ることはないだろう