幸せ気分でオンダリビアを離れ、再びサンセバスチャンへ。
 


※ちなみに、帰国後ゴルカさんにDMで思いの丈と感謝を伝えた。
翌日、絵文字たっぷりの返事が返ってきた。
 
”ありがとう。またいつでもお待ちしています!ダノンチャットはあなたのおうちです。(英語)”
 
 スキップしたくなるような想い!( ◠‿◠ )
 
 


さて、4日目の紀行に戻る。
浮かれ気分の僕に、またもや試練が。
(もう一度、美しい景観をぶち壊すような汚い話です)
 
 
ダノンチャットは決して悪くないのだが、すきっ腹に炭酸水と羊乳のチーズケーキが刺激したのか、バスで再び津波が押し寄せた。
不幸にも、この後ツアー一行は、モンテイゲルドの丘(サンセバスチャンが一望できる展望台)へと連れていかれるという。
現地ガイドのアンナさんなる人が、バスに同乗し自己紹介していたが、もうそれどころではない。
 
 
下車するやいなや、添乗員の福世さんに申し出た。
「す、すみません。僕、緊急を要すので、丘とか行かなくていいんで、トイレ…(ふるふる)」
 
しかし、仕方ないと言えば仕方ないのだが福世さん
「いずれにせよ、丘の上まで行かないとトイレないので。みんなで行ってもらいます。あと、50セントの有料トイレしかないので」
 
 
もう、人間の尊厳を保てそうになかった僕は、すんでのところで、茂みで…と思ったほどだったが、そのタイミングでまさかの救いの手。
 

先のアンナさん、日本語分からないはずなのに、僕の様子から察したのか
「(英語で)お腹痛いのね。大丈夫?
私についてきて!早歩きできる?50セントある?(僕が1€出すから大丈夫と伝えると、瞬時に50セント2枚に両替してくれた)もう少しよ!」
 

この日2回目の脂汗を流して僕は、丘の上の遊園地の綺麗めな有料トイレに駆け込んだ。
数分後、再びお花畑気分で爽快にトイレを出ると、アンナさんが1人ずっと待っていてくれた。
 

「もう大丈夫?よかった!ツアーのみんなは行っちゃったけど、まだ時間あるから、せっかくだから丘のてっぺんまで行きましょう。案内するわ。」
 
泣きそう。
 
途中、ドラゴンボールやポケモン、クレヨンしんちゃんもスペイン人は大好きという話を聞いたりしつつ、
着いたぜよ!!モンテイゲルドの丘!!
丘なんていい、と言ったけど、来てよかった!!こりゃすげぇや(スッキリしたからこそ)
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

塔のてっぺんまで行かなくとも、

 

 

 

 

 

十分にサンセバスチャンの街が、ピスケー湾が、一望できる。

 

 

 

 

 

 

今春観た、ウッディアレンの「サンセバスチャンへようこそ」そのもの。

 

 

 

 

 

 

 やはり、陽射しは強くても夏の方がいいのかもなサンセバスチャン

 

 

 

 

 

 

 自分じゃ絶対登ってこれないことを考えると、ツアーに感謝

 













ミニ遊園地

子どもも大人も楽しそうで




さて。

その後、新市街地見学のところで、安定の離脱。



時刻は16時。

ディナーの予約時間は20時半。


※これは、知らない人が大半だろうが、超夜型スペインは、ディナー予約も20時半が最も早く、18時なんてそもそも予約自体できないのだ。






ウルメア川を渡って






カテドラル















新市街はどの国も、丸の内みがある






これ、銀行のロゴなんだが、

坊やがコインを貯金箱にインしている姿をイメージしたそう









さてさて、ついた。

こちらの建物、外観はこうしてみると、かなり古めかしくて、芝浦移転前の有栖川愛育病院のようだが、れっきとした五つ星






Hotel Maria Cristina(ホテルマリアクリスティーナ)★★★★★







目的は2つ

お茶を飲むことと、有名なデリカテッセンで高級食材をお土産に買うこと












Lukas Gourmet Shop(ルーカスグルメショップ)



チャコリやシドラなどのスペイン産のお酒、オリーブオイルにアニャナの塩などがたくさん。




当ホテルの地下では、前衛的な料理をテーマとして料理教室もやっていることから、デリカテッセンのラインナップもまた、ガストロノミーらしい。

迷う。

いろんな意味で迷う。

これ、買っても、価値がわかって使ってくれそうな人がいるだろうか。






日本語表記もあるこちら、オリーブオイルの球状化、バジルバージョンもある。



使い方を尋ねたところ、優しい女性スタッフ、次々と試食させてくれた。

そのままいただいても美味しい、いくらみたいな不思議食感なのに、皮が不快に残る感じがない。



「炒め物に使ったりしちゃダメよ。もったいないわ。そうね、カプレーゼやサラダ、前菜がいいわ。火を入れるんじゃなくて、上からかけたりして、美しいプレートにするのよ。」




これはもはや、僕でも扱うのは無理だ。

勿体無い。

この時点で1人、尊敬する某どこかの上のシェフの顔だけ浮かんだ。

そのシェフと、皆で創意工夫して使ってもらえたら、どれだけ嬉しいか。

(しょーもねーモンよこしやがって、と思われたらどーしよーwwとも思いつつ)



こちらと、もう一つ初めて見るパンのようなパイのようなものを購入し、退店。





店舗入口もラグジュアリー








改めてエントランス








彼女がマリアクリスティーナ?










ベルボーイのおじさんがT-Painみたいでちょっと怖かったので、撮影控えめ




しかし、ラウンジのウエイターのおじさん、こちらも何故か顔はT-Painなのだが、優しかった。



そして、ビルバオのホテルカールトンよりも圧倒的に美しい内装





コーヒー頼んだだけなのに、ラグジュアリー

アーモンドチョコと、紙ナプキン入れがベルベットで美しい








ソファも心地よく、1時間半ゆっくり過ごした






















座りつつ撮影







気分はマリアクリスティーナだね




























ちょいと手洗いに

おのぼりさんもおのぼりさんなもんで、撮りまくる








うぉぉぉぉ







次は絶対泊まってやるぜ




さて。

ずっとここにいたいくらいだが、そろそろオサラバして、一旦宿泊するホテルに帰り、身支度を整えてレストランに向かわねば。



海外初1人タクシー、
予約するレストランへ行く際の唯一の懸念が。

海外の1人タクシー未経験、かつ20時半予約なので必然的に0時過ぎにタクシーでホテルに帰ることになる、ぼられるだけならいいが身体ごと海に捨てられたらどうしよう、その不安が数ヶ月前から拭えなかった。

HIS店舗スタッフの方、そして添乗員福世さんが「スペインのタクシーは3000万円の供託金を積んでいるから、何か犯罪を犯しても、そんな三千万回収なんてできないのに、リスク犯さないわ普通は」と言ってくれ、かなり安堵した。


なので、ほぼもう怖がってはいなかった。
そこで、本チャンのディナー後の真夜中タクシーの前に、試しにマリアクリスティーナから、宿泊するパラシオデアイエテまで乗ってみることにした(電車がないので、足もそれしかないのたが)。

「宿泊してないけど、タクシー呼んでもらえませんか?」

フロントで、アジア人女性スタッフに聞いた。

「もちろんよ。場所は?外で待ってて。すぐ来るわ」

絵に描いたように感じがいい。



外の風を浴びていると、向こうから来た女性が声をかけてきた。


「オーマイガー!」



はて?٩( ᐛ )و?



ん?うぉぉぉぉおぉ!



女性「昨日、チーズケーキのところで会ったじゃない!!鮨とみ田を教えてもらったわ!」




なんと、昨日ラヴィーニャで会ったエミリーが、ペットボトルを抱えて目の前にいる。

こんな偶然、あるのか!


嬉しそうに近づいてきて、僕にハグをした。


僕「ここ、マリアクリスティーナに泊まってるの?」


エミリー「違うんだけど、ちょっと散策!」


(僕と同じだww)


エミリー「サンセバスチャン、あと何日いるの?」


僕「明日にはマドリードだよ。ツアーだから。(ほぼ離脱してるけどww)」



エミリー「私もツアーよ!」


(そこも同じwwそしていつも1人行動なのも同じww)


僕「昨日はビルバオに行ったよ。今日はサンジャンドリュズとオンダリビア!」


エミリー「わぁ!私、明日ビルバオ行くわ!」


僕「パピの前で写真!可愛いよ(僕は本当に写真だけになったけどww)」


エミリー「そう、楽しみよ!」




とっても素敵な偶然というか必然に、心底幸せな気分でいたら、タクシーがやってきた。



「またね!」



連絡先を…最後まで言えなかった。

これでよかったのか、踏み越えるべきだったのかは、今でも分からない。

でも、いい思い出だ。




タクシーは、マリアクリスティーナフロントで行き先を伝えてくれていたようで、運転手がナビに入れることもなくスルスルと着いた。





到着





さて。

ここから、いったんシャワーを浴びて、一から身支度して、いざ!!!