推しという言葉は好きじゃない、好きなものは、気まぐれのファッション、飾りなんかじゃなく、一度好きになったら作品でもなんでも、地の果てまで(怖い!しかしそういう意味ではない)好きでい続ける、それが僕。





なので、同世代のあぶ刑事を知らない友人知人も「舘ひろしかっこいーよねー。」と言うことは知っているが、そんなニワカ共感聞きたかない。




初期から(後追いとはいえ)全作品観ている僕を舐めんなよ、と。




まさか再びやってくれるとは思わなかった。

これまで、リターンズやら、さらば、やら、もうこれで流石に終わりかと思わせる表題をつけるもんだから、何より一般的にいえば、この年齢でこのアクション、衰えを知らないかっこよさを魅せることなんてできないから、もう最新作を観ることはないと思っていた。




なので、どんな形であれ、令和6年に劇場でお2人の勇姿を拝むことができた、それが何より嬉しく、涙した。



マドンナ役として土屋太鳳が適任だったのか(本人はとても緊張したと思う)賛否はあったが、女感の強い女優では、往年の女性ファンの反感を食らうし、かといってあまりに華がないと男性ファンや若年層の集客が見込めない、よってもって、スポーティで嫌味のない造形体型の彼女でよかったと思う。



若手刑事役の2人(調べてもいないが、最近のアイドル?)は、若い女性ファンを取り込むためにキャストに入れただけだろうと思ったが、しっかりガッツリ、あの頃のあぶ刑事さながらの無茶とおどけを演じていて、おおぉ、と思った。



特に、終盤の銃撃戦で「もっと腰を使え!」とタカ(舘ひろし)に言われ、チャカ不慣れ丸出しに腰を激しく前後させ「そうじゃない!」と言われる様には、押し殺して大爆笑した(多分ここまで泣き笑いしたのは劇場で僕だけ)。

かつて、透ことトロい動物(仲村トオル)が「下半身は相も変わらず元気です!」とおどけて腰をくねらせた姿を彷彿とさせた。




薫こと浅野温子のキワモノ扱いはある程度昔からだが、今回はシーンの少なさに比してそのキワモノ感が際立ち、白塗りメイクの頭おかしいババアというだけの印象に受け取られ、歯痒かった。

土屋太鳳に罪はないが、全て持って行かれたような気がした。

タカ&ユウジとのコンビは、薫なのに。



なので、オフショットで、4人(館、柴田、仲村、浅野)が中華を囲むシーンには大変胸熱になった。




久々、全作品観返そうかな。

泣いてしまうかな。