東京にはカフェが多すぎる。
僕が高校生の頃はこんなに多くなかった。
カフェ巡りをすることが目的化するのは阿呆っぽくて嫌だが、実際まわりきれないと思う。



けど、やっぱり何度も行きたい店というのは限られてくる。



今回2回目にしてそれを痛感した。




落合のお店って多分初めてだ、利用するの。




今思えば、この看板のイラストや字体からも、店主の「ここでしかない体験を。より心地よい空間を」という創意工夫が感じられる。







階下は、この辺り特有のインド🇮🇳ヒマラヤなお店で、最初はこちらもその系統?とドキドキしたが全然違った。





全国潔癖症選手権大会優勝しそうな僕が、ここなら長居できると思える清潔感。




この日は生憎お腹いっぱいだった(んだったかな)のと、読み物に集中したかったのでドリンクのみ。



そういうときは惰性と無期待でコーヒーを頼みがちだが、裏切られた。



アイスアメリカーノ、超美味しい。



独特の酸味のあるコーヒーが苦手な僕だが、そういった独特さもなく、だからといって麦茶のような薄いコーヒー(よくある)とも違い、キリッとした味わいだった。








スイーツやフード目当てに行きたいカフェは多いものの、夜型の僕が動ける時間帯には閉まっているところが多く、結局スタバか珈琲貴族に頼りがちだった。

あとは、長居すると猛烈に気まずい視線を感じる店が多い中、こちらはそんな圧を全く感じないでのびのび本が読める。実際、店主さんが「作業もしやすいですよね。」とおっしゃってくださったので、「実は不快がられている」ではないはず。



喫茶店は長居する場所ではありませんと銘打っている店もあり、それはそれで店の方針として尊重したいが、利用する際「そろそろ睨まれる頃かな」とドキドキしてしまう。

そんなストレスも抱かなくて済むのはありがたい。




てなもんで、気に入って再訪。




スイーツを食べるぞ〜と取り置きお願いした。

ノーマルバスクチーズもプリンも未体験なのに、いきなり限定抹茶バスクチーズケーキ。





すごいとんでもないものだった。







バスチー、世の中に本当に多い。

バスクが、スペインの地名と知らない人も多そう。そうと知っていても、スペインに行けばそこら中でバスチーが売られていると勘違いしている人も多そう。

実際、バスク地方のとある店発祥で、現地では基本そこ1店舗でしか売られていないのだけれど。





猫も杓子もコンビニもバスチーな中、あまりに手間暇かけられ原価率度外視な抹茶バスクチーズ。







いい抹茶を使っているとのこと、すぐ分かる。

真ん中のとろり部分、こんがりガタイのいい背中部分と、違う食感が楽しめるのはもちろん、抹茶の濃度も部位によって違い、付属の抹茶ソースを途中から足したり、抹茶クリームとあわせたり、まぁいろんな味が一皿で楽しめる。








あわせたのは、店主に伺いオススメされた中でルイボスを。

あー、合うわ、美味いわ。確かにこれはアールグレイではなく、ノーマルブラックのコーヒーかダージリン、ルイボスがいいな。







オススメ通りに、まずは少し。






最後はだくだく全てぶっかけてみた。




随分と長居してしまったが、にこやかに感想を尋ねてくれる優しい店主さん。
気さくで優しいカフェ店主は少なくないが、ある意味専門職たる気概を持って丁寧な仕事をされている方、そしてボタンがかけ違うことなく高次元の会話ができる店主店員さんは多くない。


いい時間、そしていい体験ができた。
ありがとう。また伺います。