風呂キャンセル界隈という言葉が流行っているようで。
どんなに泥酔して帰宅しても必ず湯船に浸かる僕からしたら考えられない不潔の極みである。世の中、手を洗わない人、風呂入らず布団に平気で入れる人、洗ってない手で食べ物をもぐつける人が老若男女問わず多すぎる。僕の身近でさえまぁまぁいる。シンジラレナイ!
虎ノ門界隈、と書いたついでにそんな思いがぐるぐる脳裏を巡ってしまった。我ながらしょうもない。
虎ノ門界隈、諸々オープンしてひとしきり落ち着いたようで、最近はほぼ並ばずに入れる。
この店を除いて。
「Balcony by 6th」
かつて有楽町にあったシクスバイオリエンタル、そして青山グランドホテルのザベルコモ系列。
パンケーキとバスクチーズケーキで有名な店だが、ガン無視でオニオングラタンスープと自家製ツナのニースサラダと。
自家製ツナを出す店って多くはないが、市販のそれと全然違う。ツナって実は作るの難しいのだ。
※オニオングラタンスープの写真はない。
実に実に美味かった。
フォカッチャも頼んだが、ブリコラージュブレッドのそれで感動した。
金目鯛と蛤のソテーだったかな。
かなり濃い味だったけど美味しかった。
この系列、写真に載せていないがここ最近別店舗にも足を運んでいる。
古くはオリエンタルホテルに始まる社歴と僕の思い出諸々が織り混ざって、とてもじゃないがそこらの「ふあふあパンケーキ美味しい店〜」という感想しか抱けない軽薄な人とご一緒できたもんじゃない。
なお、この日は、僕の友人の中でもずば抜けて貞操観念の緩い軽薄な奴とのランチだった。
異性と以外飲まない食わない主義の輩は男女問わず一定数いるが、その点彼は意中の異性以外とは、分かりやすく飯量をセーブする。正直なやつは大好きだ。この日も僕がほぼ1人で平らげ、彼はこの後の女性との情事のためセーブしまくっていた。小気味良い。
上は麻布台ヒルズ。
こちらは虎ノ門ヒルズステーションタワーのLien。ディナーは初。
連れ立った友人、このブログを最近も見ているか分からないが、先に言っておこう。
すまん。
池尻大橋のプリペドリアンが凄すぎて、そして先日のランチも感じよく安過ぎと感じたためにディナーの場所に選んだが…
あ、あれ?
以下、僕の忌憚なき感想。
彼女はどう思っていただろうか。
特に不満なかったのか、疑問に感じつつもセレクトした僕に気を遣って言えなかったのか。
答え合わせをば。
サーモンと帆立のテリーヌ。
テリーヌって、もっとしっとり、ムースが固形になったくらいのなめらかさ、言うならばレアチーズケーキほどのものをイメージしていた。
けど、こちらは、さながらおでんの練り物なブリンブリンの食感だった。
プリペドリアンのシェフが考案したはずで、メニューに置いているのだろうからこれでいいのか、好みの問題なのかわからないが、うぅん。
サラダ、ランチビュッフェの時は、人参もわざわざちゃんとスライスしていて感動したが(それだけ巷には業務用袋ものが多い証左)、ディナーでこれは、なんかまるでコンビニ野菜。
ドレッシング3種類きたものの、感動はできなかった。
豚の煮こごりの春巻的な。
そのまま春巻のフォルムだと思ったら違った。
彼女が煮こごり知らなそうだったのでゼラチン質のものだと説明した。
この日のメニューの中では1番よかったが、こんなに大きくなくてよかったかもしれない。
豚の脂ギッシュなゼラチンと、外の油ギッシュな皮が喧嘩してくどく思えた。濃いもの好きの僕がそう思うくらいだからきっと皆…。
雰囲気は最高。
牡蠣のフリットというかムニエル?
これも美味しかった。かなり大ぶり。
これは僕、残してしまった。
鶏とモッツァレラとあって、すごく期待したのだが、なんかみっちりゴリマッチョなミートボールにモッツァレラ(それもほぼ感じない)といった不思議な食べ物だった。
牛頰肉赤ワイン煮込みはどこのも無難…と思ったが、先のゼラチン春巻に似たくどさとパサつきを感じてしまった。
ただ、感じはめちゃくちゃよかったし、心地よく食事ができるので、メニューチョイスを変えたらもう少し違うかもしれない。
僕の舌の問題かどうか、近場の方は試されたい。
ラシーヌもチェーンなのだろうけど、ここはもう毎日でも通いたい。
先日いただいたリースサラダを特別に半量で出してもらった。
健康的かつ美しく美味しい。
サラダって、葉っぱばかりのサラダを出す店も多いのに、この品目入れてくれるのは本当に素晴らしい。
自炊に飽きてひたすら外食な日々だが、こんな身体にいいものなら、よほど変な自炊より健康的である。