2月3月は諸々他にやることがあったので、本も映画もほぼ味わっていない。


映画は下記2作のみ。
だが、いずれも敬愛する音楽家の方直々の推奨であり、感性を豊かにする素晴らしい作品だった。


1つがこちら。
劇場へ足を運んだ。





この予告編ではほぼ内容分からないと思うが、卓越した映像美だけは伝わるかと。




哀れなるものたち




映画鑑賞前にあらすじや口コミを予習するのは無粋、何より要らぬバイアスがかかるので控えた方が良いと思うが、一方で何も知らず観て後悔するパターンも多いので、ある程度どんな系統かは知って観るべきかと。




僕の横で思いっきり餌付いているおばさんがいて、それを思った。

ポスターを見て「まぁ、メアリーポピンズみたいなメルヘン作品かしら!」とでも期待していたのだろうか。




エグさや卑猥さは北野映画を遥か超えると思うが、そうとしか感じられない人は観るべきでない。

しかし素晴らしい作品だった。




1番好きなシーンは、学ぶ楽しさを覚えたベラが豪華客船の上で男から本を奪われ、それを海上に放り投げられた後、すかさず2冊目の本を差し出した老婦人の、これ以上なく品がありユーモラスな様。彼女自身、海上に落とされそうになってなお「まぁ、死ぬなんて。どうなるのかしら。ワクワクするわ。」と言ってのけた。



2作目はこちら。




オンリーゴッド





不本意だが、分かりやすさのためにエグさ指数でいえば、哀れなるものたちの30倍エグい(違う角度で見ると同等かもしれないが)。



なお、主演はまさかのBarbieのケン笑。

特徴ある顔なのですぐわかったし、顔が特徴的なので別人とは思わないがストーリーの方向性が180度違いすぎて(これも違う角度で見ると同じ方向かもしれないが)困惑する。



タイが舞台の映画は普段あまり観ないが、日本の任侠やハリウッドのホラーなんかと比べ物にならない独特の怖さがある。



お母さんが狂いすぎているが、何より警察官のオッサンの狂気と家族愛とカラオケシーンのギャップがすごい。

個人的にはオッサンカラオケシーンが1番好き。

どこかの国の偉い人の、ほっこり趣味謳歌シーンがたまにニュースで流れるがそれが想起された。





もっと映画観るぞー。

もちろん、意味のある見方を。