たかだか4階、海抜も低い虎ノ門でこの眺望が拝めるのは、ひとえにこの界隈にランドマークな高層ビルが乱立しているから。もちろん東京タワーありきで。
池尻大橋の名店中の名店、リアンがとんでもないことをしてくれたと、噂には聞いていた。
あのクオリティそのままに、ランチビュッフェを1500円でやると。
本当にすごかった。
ビュッフェといっても、一回盛り切りなのだが、それでも前菜8皿の内容がすごい。全て酸っぱいマリネやありがちシワシワ野菜!なんてことはなく、スパイスも効いていて、単品で出しても美味しいものばかり。
何よりこれだけの野菜を食せるなんて。
それも(ここはビュッフェに群がる民に強調したい)野菜を目の前で切っていた。人参が足りなくなったら目の前で千切りを拵えていた。感動。
普通、袋に入ったアレだよ?なのに、すげーよ!
鰤がとにかく美味しい。
ビュッフェで出す鮮度じゃない。
美味しくて10切れくらい乗せた。
他にも、長ネギもとろりとして焼き色がこんがりつくくらいグリルされていたり、ブロッコリーとフジッリ(かな?)の和え物も茹で加減良く。
唯一残念だったのは、リアンの売りである手作りパンではなさそうだったこと。
以前ディナーでプリペドリアンに行った際は、料理に合わせてサーブされる手作りパンの美味さに感動した。
上記パンは明らかに業務用のそれだった。
この赤字覚悟なのか安すぎるランチではやむを得ないのだろう。
しかし、ランチはこれだけではないのだ。
仔羊トマト煮込みや鶏肉コンフィや豚、魚介バターソテーやらから好きなメインが選べる。
そしてオーダー後に調理してくれる。
僕はハンバーグ。
肉汁がすごい。肉肉しくて美味しい!
1番美味しかったのがカレー。
挽肉や豆やとろけた玉ねぎがこれでもかと入っていたが、専門店顔負けのスパイス使い。おそらくだが生姜も入っているのか、くどさもなく、かといってよくあるトマト煮込みチックなそれでもない(僕酸っぱいの苦手)。
本当はカレーも皿に乗せ切らないといけないのだが、優しいスタッフさんが出来立てカレーを別盛りで持ってきてくれた(しかもかなり大盛り)。