今宵の肉を選ぶ。
まだ記憶がある(えっ)のでわかる。
根セロリをえごまの葉で包んだもの、焼肉屋の味がするねーと、友人が零した感想がまさに。
新玉ねぎのスープがとてもサラサラ喉越しがよくて、ホタルイカが出血大サービスすぎて、何よりブロッコリームースが斬新なカプレーゼ。
ここもまだ記憶がある(ええっ)。
しかし春だねぇ。
ホワイトアスパラ、とろとろのポワローネギ、芽キャベツオムレツ、ビーツ(のポテサラ?)。
ワイン飲めない人お断りの店、意中の異性とのサシメシ以外あからさまセーブする系女子もお断り(とは書いてないけど、僕がただそういう奴が嫌いなだけ。気持ちはわかるがハッキリそうと言えよと思う)。
かくいう僕は、平素胃袋肝臓フルセーブ、この日は過去1フルオープン。
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友人がまさかの3プレート目いったのをちょこちょこつまませてもらった。
レポできるほどの記憶はない。
肉が焼けるタイミングで赤を。
ほぼオーナーにお任せ。
来た。
今回はエイジング、熟成肉をチョイス。
もう一つは…あか牛?能登応援は選ばなかったよね?(記憶)
もちろんこの味を忘れることはなく。
200グラムも秒でペロリ。
ほんっっつとにすごい。
ステーキなんてどこにでもある、ホテルの鉄板焼屋も山ほどあるけど、これはもう別次元。
マッシュルーム、ポルチーニより香りよく濃ゆいソースに仕上がっている。
ティラミスと、最近オーナーが仕入れて絶賛していたジェラート(ラムだったような…普通のバニラ?)
僕が僕と思えないが、自らもう一杯!と挙手していたのを覚えている。
まだ帰りたくなくておかわり。
グラッパも美味しくて。
仕事がらみ同業の会食は原則フル欠席だが、不運にも参加した際、先輩女性から「おかわりいかがですか?」と何度も言われるのが死ぬほどストレスだった。僕があからさまグラスビールを半分も飲んでいないのに次々勧めるから、おかげで半分も飲んでいないグラスが3つもテーブルに並んだ思い出。今後は、望まない会食の際ははなからソフドリにしてやるぜクソが。
そんな僕が、打って変わってよほど楽しかったのか、人生初めて記憶が途切れた。
翌日友人から、僕とオーナーのツーショット写真が送られてきて(友人の計らいで撮ってくれたそう)、何処の馬の骨の写真かと目を凝らした後それが己と気づいて絶句した。
改めて平素胃袋と肝臓を可愛がってきてよかったと思った。使うべき大切なところで、使いたい人と使ってこその五臓六腑。
オーナーも友人も、ありがとう。