答え合わせ。大正解。
ただ、この店は取り置き予約ができるのに、朝起きの失敗(起きてしまったという意味で)というイレギュラー事情があったため、予約なしで訪問したもんで。
ゆえに、目当てだった1番人気ヴァームデニッシュ(その場でデニッシュの中にパンパンにカスタードを入れてくれる)と、和栗モンブランデニッシュはソールド。
なら出直そうかとも思ったが、さすがにこのみぞれ降る日にせっかく代官山まで来てそれは勿体無くて。
しょっぱいのも食べたくなり、ちぢみほうれん草と豆乳ベシャメルソースのデニッシュ、キャラメルバナナデニッシュにした。
こちらの店、基本テイクアウトのみ。本当にたばこ屋さんくらい小さなスペース(その中に厨房も)なのだが、購買スペース横に謎に2人くっついて座れば座れるくらいの腰掛けがあるのだ。
僕が行った時、ザ今時女子2人が座っていた。
なのに僕ときたらつい、、なんであんなこと言っちゃったんだろう。
「席ってここだけですよね?」
意地悪で察しの悪い人なら(というか普通は)、そんなの無視したに違いない。
だが、2人ともセブンティーンに出てきそうなくらい可愛い子だったもんで当然心根も優しく察しが良く不快そうな顔さえ見せず(然るべきバイアス)
「あ、私たちもう出るんで。長居しちゃってごめんなさい。本当美味しかったです!」と店主に。
(なお、こちらの男性店主も神接客で有名。まさにだった)
いそいそと出て行く2人に対して僕「ごめんなさい。ごめんなさい。急かしたみたいで。ごめんなさい。」
みたい、というか完全に急かしている。
嫌なやつはただ1人僕である。
可愛い子を寒空の下出させた罪悪感を抱きつつ、いただきます。
ホットコーヒーと、リベイクしてもらったデニッシュたち。
強いて言えば、惣菜デニッシュの方、リベイクが足りないな、自分なら焦げる寸前まで熱々にしたけどな、とは思ったが、生地もソースが品がいいし、品ありきでザクザク香ばしい(ザクザクとかクリーミー自体はどこのチェーンパン屋のそれだって、あっためればそうなる)から文句なし。
やはり見立て通り突き抜けて上質だった。
「マーガリン、添加物不使用」と店頭看板に書かれていたが、それを見ずともわかる。
添加物アンチのオーガニック信仰ではないが、良いものとそうでないものと本当は区別なんてついていないままあれもこれも美味しい美味しいと貪る人が周りにも多すぎて、本当に辟易とする…ということをこの数年ずっと言っている気がする。
なので、他人との飯はある程度諦念込み。
映えたり(対女性)ガツガツわいわい飲めれば(対男性)いいんでしょ、と。でもせめて、酒の種類も飯の種類も分かってないことくらい晒してこうよ、店の人が説明した時も「え!そうなの!知らなかった!勉強になりました!」と素直にリアクションしようよ、と思うめんどくさい僕は、そろそろ飯ノイローゼになりそう。
それでも、飯や作り手は、これからも一生愛していくけどね。
"飯を頭で食べますか?胃袋で食べますか?"
今日とある会員制肉屋のオーナーがSNSでこう問いかけていた。
迷いなく僕は前者。
牛や豚じゃないんだからさ。
そして映えキラキラにだけ反応するのは"頭で食べている"とは言わない。
おまけ。
寒すぎて直帰しようと思いつつたどり着いた居場所。
入ってすぐに接客で少し残念なことがあり、だからか、おかげでその他のスタッフさんたちのせっかくの優しさに対して不信感でもって返してしまった。ごめんよ、でも来てよかったと心から思った帰り道。超寒かったけどな!