おっはよう( ◠‿◠ )快眠ウィーンの朝



この日の午前中は珍しくツアーに参加
なぜって




シェーンブルン宮殿とホーフブルク(王宮)を存分に見学できるから



マリアテレジアイエローと賛美される外観

美しすぎる






バロック式庭園





向こうに見えるすごいのは、グロリエッテ

1775年、プロイセン勝利を祝して建てられた列柱回廊



「オーストリアに行かれるなら、是非ハプスブルク家を勉強されて下さい!」



大好きな大好きな旅行会社の女性、尊敬してやまないその方が、旅行3ヶ月前そう話してくれた。



世界史で必ず出てくるハプスブルク家だが、マリアテレジアとか、マリーアントワネットが贅沢してギロチンになって〜くらいしか知らない人が大半じゃなかろうか(この偉そうな語り、我ながら何回目か)








栄華を誇った一族というと、血みどろの戦争を思い浮かべるが、ハプスブルク家はそんなの誰かにやらせておけば良いという風で、とにかく結婚、結婚で領土を拡大した

「汝、結婚せよ」の発言で有名なマクシミリアン一世の時代からぐんぐん力をつけ、フランス革命、ナポレオン台頭で地位が危うくなり、神聖ローマ帝国解体後、なしのつぶて、からの終焉





中でも僕が畏多くもシンパシーを感じたのが、一族終焉間際のエリザベート



おそらくヨーロッパで知らぬ人はいないのではなかろうか

エリザベートの本はたくさん読んでいったが、1番良かったのはこちら







なお、中はほぼ撮影NGなので、写真はゼロ







マリアテレジア





シシィの愛称で親しまれるエリザベート、フランツヨーゼフ一世との結婚経緯は衝撃、でもありがち?で


若きフランツヨーゼフのお嫁さんにシシィの姉をと思ったヨーゼフ母ゾフィー后だったが、まさかの妹のエリザベートにフランツヨーゼフは一目惚れしてしまい、求婚





お祭り騒ぎで祝福する国民

ところがエリザベートは、もう嫌で嫌で仕方なかった

とにかく美貌を保つこと、美容第一、それをストイックに保った上でのご褒美スイーツ、乗馬、旅行…それらが何より大切だった彼女にとって、生真面目ガチガチの鬱屈した王宮暮らしは苦痛以外の何物でもなく



しょっちゅう、隠れ階段(実際これか、と見つけた!)から逃げ出しては、あちこち練り歩いた



わかる、わかるよーーー君の気持ち

生真面目鬱屈、嫌だよね、いつだって私の居場所はここじゃない、ここにいる私は仮初のわたし、と思って過ごしたいのも





一旦外へ

大道芸やってる






バスから見えた、おもちゃみたいにカラフルな建物







あとでもっとすごい建築たくさん出てくるよ

ウィーンは建築、とにかく建築、ユーゲントシュティール(何日目かの解説参照)








ホーフブルク(王宮)








ウィーン市街が広がる






エリザベートの話の続き

おとなしくて優しい皇帝は、そんなエリザベートを好きにさせていた

皇帝可哀想、とも思うがエリザベートはこんなことを言っていた


「あの人のことが嫌いなんてありえましょうか。あんな優しい人。あの人が皇帝でさえなければ!」




わかるよーーーー真面目環境嫌だよね、反吐が出るよねわかるよーーー


そして太りたくなくて練り歩き過ぎて、体型はずっとスリムだったものの年々紫外線の影響でシミシワたるみが出て、ビジュアル至上主義な彼女がそんな自分を許せるはずもなく、晩年は写真も撮らずずっと顔を扇子で隠していたのも(残っている写真は全部顔が見えない)



分かりすぎるほどわかる

僕も、この街に似合わない自分だと思ったら来ない

そういうところ遺伝かもしれない。嫌いでたまらない母親だけど、海外で絵にならない自分が嫌で行かなくなったと、昔溢していた







フレスコ画が美しい







ここでのガイドさんは上沼恵美子みたいな化粧ギラギラ大阪のおばちゃんだった

それがとっても話上手で

ベルグルの間を案内してくれた時も、暑い夏、皇帝に涼しく過ごしてほしいというマリアテレジアの計らいで楽園のような壁一面の風景画があしらわれたことなど、教えてもらった






一つ一つの絵は、なんだったか忘れた

クリムトもあった気がする












これこれグスタフクリムト





アール・ヌーヴォー、これまでの感性に囚われない斬新なものばかりだけど



印象派と言っていいのかな、これは









理解し難い作品も多い

うっとりぃ〜という顔をした女性たち






モネとかもあった気がする














これ、エゴンシーレじゃない?違うかな















ナポレオン

なんで王宮にナポレオン?と思わないかい?



思わないかもしれないが、マリアテレジアの時代、ナポレオンが1805年、1809年とウィーン占領をした際、マリアテレジアの寝室もナポレオンが使っていたのだよ



占領しつつ、皇帝らの家で住むってどんな気分で、そこでどんな会話が繰り広げられたのだろう

意外と仲良かったりして














これやばいよね

女が男好き過ぎて、その思いが海になって、男気絶死しそうという







ご家族?








王宮最上階から街を一望して、綺麗すぎる写真が撮れた後、思わず声が出た




プラーター公園の観覧車が見える!!




プラーター公園といえば、「第三の男」でホリーとハリーが乗り、ホリーが説得を試みた名シーンだ



同じ景色を見ても、予習すると感動も百倍だと改めて痛感した





観覧車、見えるかい?