おはようボヘミアン( ◠‿◠ )プラハの春ならぬ朝



この旅、一切の朝食をカットした

これが大正解

平素摂らない朝食、それも大して魅力ないだろうビジホ朝食のために1時間近く早起きするなら寝ていたい、何より少しでも胃の容量を食べたいものにとっておきたい、そう思った






よって快眠バッチリ、ツアーバスでプラハ城へ




プラハの街は、ヴルタヴァ川を挟んで西のマラーストラナ(プラハ城のある方)、東の旧市街に分かれる





プラハといえばボヘミア、ボヘミアとはチェコの前身で神聖ローマ帝国領邦の一つ。

その王家の居城がプラハ城。城の敷地内には、聖ヴィート大聖堂、旧王宮、聖イジー教会などの宗教施設群、そしてあの「変身」で有名なフランツカフカの仕事場がある










衛兵さん

英国のそれとは全くカラーが違う




↑プラハ添乗員さん

添乗員だから当たり前に、という域を超えて見識深く、観察眼も鋭く、伝え方も秀逸だった。

大多数の人が帰国後こういった解説は忘却するのだろうけど、余すところなく吸収しないなんて勿体無い





この城は、何建築といえないカオス建築。

どういうことかというと、14世紀にカレル4世の時代にほぼ現在の姿に落ち着いたものの、歴代支配者が己の趣味嗜好で好きに増改築しまくったもんだから、バロックやらゴシックやらごった煮になったのだ




でも、そういう予定不調和が生み出す美しさっていいよね







プラハ初のバロック建築、マティアス門

バロックは、誇張された装飾、凝った動きに強い光が特徴






街が見渡せる






「ヨーロッパの隠れた都」と謳われる中世の面影濃い街並み





これ、スタバだぜ?!?!







ヴルタヴァ川の向こう、旧市街まで見える











二体の巨人像があるマティアス門

その下にも衛兵さん

観光客が次々ツーショットを勝手に撮っても微動だにしない



聖ヴィート大聖堂




うぉぉぉぉすげぇぇぇぇ







市内最大のtheゴシック様式だが、もともとはロマネスク様式の教会だった

それが14世紀から改築を重ね、聖ヴァーツラフ殉教千年の年(1929)に完成したそう





1929って世界恐慌の年じゃん



圧巻すぎてみんな見上げてる




あとでまた通過する、黄金の小路






聖堂内もすごい長さと高さ







かなりの数のステンドグラスがあるが、ベルギーの教会のそれらとはまた違う




チェコという国自体、民族意識、自分たちの国を守るぞ、という祖国愛が強く、数々の作品にその思いが反映されている。



さっきからヴルタヴァ川と書いているが、モルダウ川といえば分かるだろうか。




スメタナの「モルダウ」、我が祖国は誰しも聴いたことがあるだろう。



モルダウ



泣ける…













そして同じく祖国愛強き画家、アルフォンスミュシャの手掛けたステンドグラスがこちら







なぜか日本人はミュシャお好きなようで、「あーハイハイミュシャね」という軽薄な言葉を誘いそうで辟易

柔らかな曲線、豊かな色彩という画風は、ステンドグラスでも表れている







パイプオルガンかな






こちらは26000近いガラス片を掛け合わせ聖書の創世記を表現した薔薇の窓






あとはほとんど意味等忘れたので割愛








しかし本当に純粋なゴシックと異なる、ごった煮建築







カレル橋にもいる、ネポムツキー殉教の絵

王女の「悪いのは私!」という懺悔、王様が「本当に××したのかどうなのか」と追及するとこ、からの問答無用にネポムツキーさんがカレル橋から「むんっ」と突き落とされるとこ↓








聖ジキスムントの礼拝堂








すごい、空中浮遊してる






入っちゃダメなとこ






















このステンドグラスの意味がすごい

先の添乗員が教えてくれたのだが、

上から4コマ漫画になっている

豊作だ〜ちょいリッチになったぞ〜子どももこしらえるぞー幸せな家庭〜からの旦那病床に臥してアーメン

そして下には生命保険会社の商号




ステンドグラス製作に協賛金を出した企業の宣伝って割とあるらしい













お外へ




お次は旧王宮





ヴラティスラフホール

プラハ最初のルネサンス様式、だけど天井はゴシック、なんなら建築当初はロマネスクと、ここもまぁごった煮




国家的儀式はこの間で行われるらしい










オーストリアハプスブルク家の支配下に入るまで歴代ボヘミア王が居城したそうで








ハプスブルク家の肖像画がたくさん

この鳥さんは家紋







とっても鮮やかな聖イジー教会

こちらもプラハ最古のロマネスクでありつつ、ぶっ壊されては再築を重ね、門はバロック








教会なのに真っ平な天井って珍しい!

バシリカ様式





















黄金の小路に戻ってきたざます






なぜ黄金の小路かというと、神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世が錬金術師を各地から集めて住まわせたという逸話から

真偽は不明だが、金細工職人らが多く住んだのは本当のよう






カフカの仕事場

本で見たよりめっちゃ青が色褪せてる!






カフカもいろいろ出自に沈鬱な要素を抱えているからか、作風こわいよね

「変身」読み直そうかと思ったけど旅行前に暗くなりそうでやめた







キッチンかな














世界有数のおもちゃ博物館らしい




なお、この辺から離脱した僕





衛兵交替式に偶然!かわいいー



さっきと衣装が違うね






一年中クリスマスなお店






超行きたかった目的地へと














ほっそい路地!







電灯に隠れているが、超イカした男性が日陰ぼっこをしていた







あれ?一瞬で紳士消えて親子が




その横にあるのが


ロレッタ

カトリック美術集大成、バロックゴリゴリの教会だが、カリヨン(鐘楼)の音が世界一美しいことで有名なのだ



まさかの、狙っていなかったのに日に1度の正午カリヨンタイムに!



さ、世界一の音を是非








綺麗だなぁ







その正面は国の施設かな








かわいいおもちゃ屋さん




プラハはとにかくおもちゃ屋さんが多い

マリオネット(操り人形)も名産だそう

買おうか迷ったが、日本帰ったら困るだけだろうな〜と思いやめた






ロレッタのカリヨン狙ってなかったといったが、狙っていた目的地はこちら



世界一美しい図書館と謳われる、ストラホフ修道院









12世紀に僧院として建てられ、現在は14万冊!もの蔵書を誇る歴史図書館




あいにくお昼休み中だったようで、焼けつく暑さの中しばし待機、からの券売機故障で長蛇の列






ようやく入館できた

すごい!

本が!!!!!




こんな美しい本見たことない



そして天井フレスコ画がとんでもなく壮麗な2つの間



まずは哲学の間







ナニコレ٩( ᐛ )و









来てよかった…





















こちらが神学の間






うきゃぁぁぁぁ( ◠‿◠ )やばいよやばいよ

ゴリゴリバロック







この車輪がついた机みたいなの、すごいのだよ

一度にたくさん本が読めるよう、立てかけて、くるくる回しても落っこちないようになっているんだって



そもそも一度にたくさん読める頭のある人は限られていると思うが、昔も聡明な人はいたのだね
















日本語訳もらった














もっかい哲学の間







うっとりするだけで全然解読できないのが歯痒い






英語でさえないから仕方ないのだけど




さて( ◠‿◠ )ぼちぼち橋を渡って、旧市街の方に行くぞー




坂を下るでし















お天気だからか、みんな日向ぼっこしとる














日本に絶対ない色味!かわいいがすぎる








街全体がかわいい







ベルギーの中世ヨーロッパ感と重なる部分もあるけどまた違うね







いろんな色合いがあるね







マリア様だ

と、下を見たらあれ?




オランダでたくさん目にしたコーヒーショップww葉っぱのロゴもあるから、チェコでは純粋に喫茶店、てこともなさそう






チェコ名物トゥルデルニーク

どでかい円柱の生地の中に、ホイップやらなんやらもりもり詰め込むらしい








コヒノールハートムットトレードというチェコの文房具やさん







大好きなジンジャーブレッドクッキー専門店



入ろうとしたら、夥しい数のハエが店内にいて回れ右した

みんな平気で買っていた

信じられない




聖ミクラーシュ教会






バロックの最高峰で、中は超珍しいピンクパステル大理石らしく







その正面でコンサートの告知が

ヴィヴァルディや




入るべし





うわぁぁぁぁ







丸天井フレスコ画、たくさん見てきたけど、これはすごい







何より本当にピンクだ

















よく見ると刺突してるこわい像








いやぁ






2階に見えるのは、モーツァルトも演奏したことのあるパイプオルガン








2階上がれたので登ってみた
































すごかったなぁ

そういえば橋渡った向こう側にも聖ミクラーシュ教会ってあったんだけど、同じもの2つ?





ま、いっか

ご飯どきとあって賑やか








さて

カレル橋を渡る





全長500メートルのこの橋、14世紀にカレル4世がまだ若いパルレーシュに作らせたもの

裁判や歴代王の戴冠式も行われ、両サイドには30体もの偉人の彫刻が聳え立つ




マラーストラナ側の橋塔は左右高さが違う

低い方はロマネスク







橋から見た家々もやべぇ














チラッと日傘が見えたと思うが、この灼熱旅で日傘なしとかあり得ない

最近は男も割と日傘をさすというのに、海外では僕以外そんな人いない

少しでもヤバさ軽減するため、フレスコ画みたいな傘にしてみた







青すぎる空と

1番人気のネポムツキー

さっき出てきたでしょ?



ここの台座に触れると幸せになれるそうで、楽しそうにみんな触っていた

僕はそういうの一切信じないが、外国の方と混じりたい一心で、にじり寄ってみた




















旧市街に着いた!

着いてすぐ見つけたクレメンティヌム








クレメンティヌムは、礼拝堂や教会の入った複合施設だが、何より蔵書500万冊を誇る蔵書が見ものらしい

だが要予約なので迷っていたところ、コンサート予約すれば入れると窓口でおじさんが教えてくれた

席も僅か残っているとのこと



「student…」


窓口のおじさんに学割の値段を提示された。

僕が若く見えるとか、意地悪おばさんの皮肉を誘いそうなそんなことが言いたいわけではなく、海外だと日本人が子どもと思われるのはありがち。



迷ったが、この後の己の動きが読めないのでペンディングとした










旧市庁舎の名物時計塔



これがまた面白くて、上の方の時計左にある2人はバニティ(虚栄)とグリード(強欲)を表す人形。グリードはステッキと小銭袋を片手に「ビタ一文やらんよ」と首を振っている

右は死神とターク。タークはターキッシュすなわちトルコを意味だが、中世に中欧を野蛮に攻めまくったトルコ人を表しているらしい。

当たり前だが今もトルコ人って存在することを思うと複雑な気持ちになる(中韓で日本のそんな像があったら哀しいのに似た感覚?)が、まぁ、歴史は歴史でそのまま残すべきだしな







中心街




ひと通り観光したので、ものっそいお腹が空いた。この旅の目的の一つは、予習済みのカフェをとにかく回ることだが、殊にプラハには歴史的意味合いの強いそれが多く、全て行くわけにいかぬので厳選に苦しんだ。





まずはこちら。

先ほどの時計の目の前、ホテルモーツァルト内のカフェモーツァルト。



街中とはいえ、さすが格式高いホテル。

入ってすぐ、老紳士の生演奏でお出迎え








家具も何もかも美しい









しかも空いていて(日本でも高いホテルほどそうだけど)最高だ




今回の旅は糖質過多を一切気にせずひたすらケーキ食べ比べをする予定だったが、腹が減りすぎて、かつここまで栄養不足気味だったので、グリースサラダに





つまりギリシア風サラダ、フェタチーズ、トマト、オリーブ、きゅうり、レタス、パプリカ数種類、かいわれと150グラムもりもり

そしてパン



欧米のサラダにありがちシンプルな塩バルサミコオリーブオイルのみの味付けで、それはそれで満足。野菜うまいぜ












演奏する方の品格も大事

東京のホテルの生演奏ではたまにガッカリする








あまりにも暑いのでアイスラテ








そうそう、チェコはユーロではないのだ

チェココルナという独自の通貨

ユーロ以上に日本で使い道ゼロなので、少なめに持って行って全て使い果たした








壁紙も何とも言えない風合い、美しさ







お、ちょうど時計の音が!









入り口の椅子も素敵だ