尖頭アーチの中は縦長で天井がとても高い。
中世ヨーロッパを代表する教会には数多くステンドグラスが見られるが、丁寧に見ると全てにストーリーが描かれている。
祈りを捧げにくる人たちも。妨げにならぬよう静かに鑑賞。
ピーターパウルルーベンス「キリスト昇架」を含む三連祭壇画。
ルーベンスは、アルブレヒト大公とイザベラ大公妃の宮廷画家。
ネーデルラントにバロック美術が広がるきっかけとなった代表作が、こちらの大聖堂に複数展示されている。
この絵は一度フランス軍に強奪されたものの、1815年無事に戻ってきたそう。
中央は、死刑囚9人が十字架を立ち上げたりロープを引いたりしている。
左パネルは、悲嘆にくれる女子ども。聖母マリアと洗礼者ヨハネも不安そうに見守る。
右パネルは、白たてがみの馬に跨るローマ軍司令官。キリストを磔刑にと指示している。
三連画が多い。
白亜の天井が美しい。
読めず。オランダ語?
当時の技術でこの色合いが出せることが、改めてすごい。
日本語訳。
上の解説を無視しつつ、僕の記憶の限りで。
「キリスト降架」
ネロが見たくて、見て天に召されたのは、この作品。
左が、マリアのエリザベート訪問。
右は、シメオンが幼いキリストをマリアから受け取る様子(後日訪問するマウリッツハイス美術館で既視感を覚える!)と神殿への奉献。
中央が、磔刑後。キリスト左がヨゼフ、右がユダヤ学者ニコデモ、左脚を抱くのがマグダラのマリア、その後ろがクロパの妻マリア(マリアはたくさんいるのだ)、マッチョはアントワープの火縄銃手組合クリストフォロス。
三連画の後ろにも絵が。
「聖クリストフ」
このもわもわしたキリスト降架みたいなのは?
オマージュ?
ルーベンスは8年イタリアで修行し、晩年は16歳のエレーヌフールマンと結婚し、彼女のモデル画も描いている。元気だね。
パイプオルガンだよね?
最初の観光地なので写真多め。
昼ごはんまでアントを1人ふらっと。
呼び込みのおじさんに「Japanese?こんにちは。good!」と声をかけられ、嬉しくて。
ふらっとと言っても、予習を半年かけて入念に行った僕が無目的なはずもなく。
萌さんに教えてもらったPhilips biscuitが確かこの辺りに。
あった!すぐ分かった!
ベルギーはスペキュロスクッキーが超有名。
スペキュロスとは、シナモン、ナツメグ、カルダモンなどのスパイスがふんだんに使われたクッキーのこと。
スパイスカレーをこよなく愛する僕にとってたまらない!
うわぁ、たくさんある。
世界一の潔癖症なので普段気持ち悪くて(まして素手で)試食なんてしないが、海外ノリってあるよね。いただきます。
美味しすぎて自分用に山ほど購入。
帰国までに半分以上食べてしまった。
スーパー。日本でも好きだが、海外のスーパー、格別楽しい。
ひと通り少なし。
花があしらわれた可愛すぎるホテル。
雑然とした路地さえ絵になる。
あ、また観覧車。
戻ってきた。
鐘楼もヨーロッパ各地にあるが、ただいい音を鳴らす鐘という意味合いではない。
中世ヨーロッパでは、自由と繁栄の象徴とされ、各都市が自治権を獲得(その後失われるのだけど)するとともに次々と建設された。
その建築様式は、その時期によってロマネスク、ゴシック、ルネサンス、バロックとさまざま。
これら、全て誰しも「知ってる〜」と思いがちだろうが、それって「名前だけ知ってる」ではなかろうか。それぞれ時代も特徴も全く異なるが、建物を見てすぐ違いが分かるだろうか。
ベルギーはとにかくゴシック建築が多い。
尖頭アーチが特徴。
鐘楼は、とにかく音色が美しい。カリヨンという鐘が内蔵され多重音が奏でられるのだが、各都市によって様々。
フランダースの犬、実は現地では全然有名じゃないそうで、ネロが牛乳を運んだ舞台も「メルクマーケット」と小さな看板があるだけ。
ビビッドピンクが可愛すぎるカフェ。
ここも目指してやってきた。
精肉ギルドハウス跡地。
ギルドと軽く書いたが、ギルドは、この旅での僕のメインテーマでもあるので、追って軽く解説したい。
そんなわけでお昼はここ。
ツアーと思えぬ可愛いセレクト。
海外のサラダは超シンプル。よい。
海外ご飯はおっきい!
名物ムール貝ワイン蒸し、これ1人分!
玉ねぎ、セロリ、セージで煮込まれている。美味しい!
しかし多い。フリットまでついてきた。
ベルギーのフリットはソースもついてくるのだ。これは多分マヨ。
ふぅふぅ。
ほぼ完食したところにホカホカのアップルシュトルーゼル。シナモンがきいて美味しくてペロリ。
るん。