僕の味わった「スペイン」を知って欲しかった。
発泡の少ない辛めのやつをボトルで。
ポルチーニコロッケ。
多分以下ほぼ全て前回と同じメニューだが、全くもって飽きることがなかった。
超ねっとり里芋のような食感のポルチーニが濃いクリーム。
毎度思うが、プロントにもどこにでもあるとはいえ、生ハムも店によりピンキリ。
パンコントマテ、多分まともに何たるかを知って食べたのはグラシアが初。
タルティーヌやブルスケッタと違い、トマトがパンから滲み出ている。そしてガリガリ。
生ハムと合う〜そしてもう水のように酒が進む〜。
ビーツの美しさよ。
これも以前と同じ。
カラマリ(イカ)に、栗にきのこに柿も?超秋。
カジュアルなカウンターにしれっとミシュランマン。
そして、これを食べて欲しかったのがグラシアに決めた理由。
「これ、最初見た時は粒マスタードこんなに要らなくない?と思ったけど、一口食べて、うわ要るわ!と思ったんです。」
と僕が前振りすると、同じ感想を抱いたと笑ってくれた。
感想を聞き忘れたのは、聞きづらかったからではなく会話に夢中になっていたから。
普段心底、話に夢中な会食に良い店を使うことを嫌う僕だが、例外は1000に1回くらいはある。そんな例外。
そしてメインはいつもステーキなのだが、この日は牛の煮込みだった。かなりのボリューム。そして美味すぎる。やはり肉専門店ではないのに肉が美味い店。
このブランマンジェも2回目?だがまた会えてよかった。
ブリンブリンのそれと違い、なめらかで、でもエスプーマほど泡泡してなくて、ハーゲンダッツのバニラアイスを溶かしてほんの少し固めたような(すごい表現ですみません)。
オリーブオイルもさすがとしか。
そしてそして( ◠‿◠ )ほんっとに美味しいバスクチーズケーキと…僕のささやかな仕込み。
何年前だったか、この方の店の常連さんに対して僕が「普段胃と肝臓の無駄遣いをしたくないから、よほど好きな人とじゃないと食べたくない飲みたくない。お金払うから馳走するなんて言われたら、いくら対価を払えば一切のわだかまりなくその会食回避できますか?と返す。そのくらい望まない会食が嫌いだし、したくない無理。」と熱弁したそうで、それを懐かしそうに笑っていた。
もちろんその信念は今もこれからも変わらない。
勿体ぶるほどの胃や肝臓じゃなかろうと他人が冷笑しても、僕は大切にしたい。
ありがとうこれからも。