おはよう3日目( ◠‿◠ )ブルージュの朝。




重ね重ね日本では、ビジネスホテルや旅館の朝食ビュッフェ会場に激萎えてしまう(ので食べない)僕だけど、このかわいさは朝からウキウキ。







どこもチーズがすごい数。








しかしこれしか取らない僕。

やはり朝食べて眠くなる(さらには食後バスで酔う)のが嫌で。








バス停近くのカルガモ親子。







( ◠‿◠ )







「YADOYA」?

の前でマグを持つ紳士の絵になることよ。





この日は首都ブリュッセルへ。

ツアーなので滞在時間は2時間もなかったのだが、事前予習バッチリなおかげで下述のとおり存分に堪能できた。




まずは目を見張るアーケード街。

「ギャルリーサンチュベール」(1847完成)

日本のアーケードを想像してはいけない。

鉄とガラスの装飾が美しい世界最古のアーケード街だ。




まさにtheアール・ヌーヴォー。

※芸術様式は「ハイハイアールヌーボーね〜」と名前だけ知っていてもアホっぽく全く意味がないので、時代(歴史的背景が投影されている)や特徴を学ぶべし。




とりあえず通過して、中心地、グランプラスへ!




↑市庁舎(15世紀)

フランボワイヤン様式※。

てっぺんにはミカエル(天使)。

※フランス後期ゴシック建築のこと。







世界で最も美しい広場と言われ、中世の面影残りまくる。




こちらはファザードが美しい「市立博物館(王の家、と言っても王は住んだことがないらしい)」(1536)

スペインハプスブルク家支配下では政庁や牢獄として使われたらしい。こちらも後期ゴシック。






360度ギルドハウス!



ギルドは、ザクっと言うと今の青年商工会議所とかが近い。

精肉やパン屋等いろいろなギルドがあるが、職種ごとの共同体なので、商人に限らず手工業ギルドもある。

西欧都市では商人ギルドが市政を独占していたが、それに反発した手工業者がギルドを結成し対抗したのが、いわゆる「ツンフト闘争」。

いつの時代も階級闘争は絶えないのだな。

(ブルデューの「階級闘争」参照)


中世商工業社会の規律はとても厳しく、子弟関係も厳しく、ギルドに参加できるのは親方だけだった。よって、その他大勢は実質発言権なし!今みたいに労働組合や労働基準監督署もないし、さぞ労働環境は過酷だったと思う。


製品の品質、価格、規格も厳しく縛られ営業も独占権が付与されたり、自由競争は著しく阻害されていた。これも、今なら独占禁止法違反になりそう。



その後、近世になって絶対王政下で各都市の自主性は失われていき、その代わりに王政に屈し王に接近したギルドは利権死守に必死だったと。ライオンにすりすりするハイエナみたいだ。



そんな近世も長く続かず、ご存知市民革命で虐げられてきた階級がムキムキ成長し、ギルドもついに解体、繁栄を誇ったギルドもハウスを遺すだけとなった。




パン職人、皮なめしなど、当時の職業を表す紋章や像が。






そしてこれが「小便小僧」(1619)

ちびっこい!!こんなちっこいの!




ジェロームデュケノワとかいう彫刻家が作ったらしいが、18世紀にフランス兵に盗まれ(こんなん盗む奴いるんだ…おっと)、その詫びにとルイ15世が衣装をプレゼントし、その後なぜか小僧への衣装贈答がバカスカ増えて1000着超えたそう。







小僧の近くをてくてくと。







目当ての有名店、メゾンダンドワ。




ただ、僕が目指すのは小僧近くのそれではなく。






再度グランプラスを通過して…




























ギャルリーサンチュベールに戻ってきた。








そして「メゾンダンドワ」へ。

こちらの方がステンドグラスが美しく、スペキュロスをはじめとするクッキーの量り売りラインナップが豊富なのだ(萌さん情報)。









うわぁ。。









スペキュロス!

自分用と萌さん用を購入した。




ちなみにこの旅以降、より一層土産が嫌いになった。価値が分かる人にしかあげたくないからだ。

ダンドワだろうがなんだろうが、GODIVA、なんならキットカットとの違いもピンと来ぬまま「甘くて美味しいうまうま」としか感じられない人に贈るのは、おんきせがましマンの僕にとってこの上なく苦痛。

そして食を「分かる人」は、申し訳ないが僕の友人知人で0.01%しかいない。






さて。全部自分用だぜ!










パルミエやスペキュロス、マカダミアやら15枚ほど選んだ。




帰国(帰宅)し荷解き後即食べたが、小麦もバターも違うからか日本にはないたまらない味だった。















つくづく美味しいクッキー屋さんは日本に少ない。ツッカベッカライカヤヌマにも勝るね。








そして、世界一美しい本屋さん「Tropesmes」










日本でも毎日必ず本屋に寄る僕、ベルギー語も英語も読めないがわくわく。







萌さん用にレシピ本を物色。表紙がどれも可愛い









2階からの圧巻な眺め。







こちらは赤に惹かれてふらっと入ったチョコ屋さん。店主のおじさんに勧められて試食しまくったが残念ながら超普通で、ごめんなさいして出てきた。








アーケードの外へ。









萌さん曰く、映えるけど味は普通なカフェ。

審飯眼がある数少ない友人って貴重。

飲食業従事者の友人はたくさんいるが、だからって舌は担保されていないしね。







首都だけあって都会。







クレープ屋さん。









グランプラスに戻ってきて、くるくるしてたら…この直後



「チェンジ、プリーズ」



ベルギー版座敷童子みたいなのに話しかけられた。ステレオタイプのスリじゃないか。逃げるべし





ホテル街も可愛いなぁ。








市庁舎のっぽだな。








ギルドハウス一つ一つ紋章と職種を突合させたがったが時間切れ。








聖ミシェルエギュデュル大聖堂

ベルギー王室の冠婚葬祭に使われ、パイプオルガンもある格式高い教会らしい。通過。






ベルギー銀行。

日銀は、外観だけでなく制度組織も含めて模倣したそう。確かに似てる。







ブルージュに戻ってきた。

確か精神科。さっきのと別?







愛の湖公園。

愛する女性の死を悼んだ戦士が作った、という伝説。








聖母教会が見える。








ペギン会修道院

世界遺産。

12世紀ベルギーで、女性は結婚か修道女になるしかなかった。

それを憂いたフランドル伯爵夫人が、女性の自立を目指し半聖半俗の新しい生き方を提案すべく設立したのだ。

静謐が保たれている。今はペギン会修道女はおらず、いるのはベネディクト会らしい。


















お月さまブルーワリー。




かつてお風呂だったそう。



「お風呂以上のことしてそうですけどね。」


…添乗員のNさんがブラックシュールにボソッと。最高!(つくづく大当たりの添乗員さん









誰だっけ。



確かフランス支配に対して市民が蜂起した「黄金拍車戦争」の英雄。フランスの方角を睨んでるらしい。

ナポレオン戦争下のイギリスの英雄像もそうだよね。それは、トラファルガーの海戦のネルソン総督だったかな。





ワッフル屋









マルクト広場

中世にはここで死刑執行や宗教行事も行われ、1488年には皇帝マクシミリアンが広場西の館に幽閉され部下の処刑を見させられたそう。エグ。


















お昼はこちら。








現地の方はやたらテラスが好きらしく、店内ガラガラ。僕は絶対焼けたくないマンなので助かった









サラダから超美味しかった。

細かくカットされ見た目美しいだけでなくドレッシングが絡みやすい。多分ターメリックとビネガーとはちみつかと。







全粒粉食パンなのがいいね。







名物カルボナード。カルボナーラじゃないよ。

牛肉のビール煮込み。




ビール感はなく、牛肉はやわらかく美味しい。







りんごとシナモンを甘く煮たコンポート的な。







シンプルワッフル。


ベルギーワッフルは、リエージュワッフルとブリュッセルワッフルがある。

前者は甘味強めでそのまま食べられるもちゅもちゅ食感、後者はサクふわで生クリームや果物を乗せて味を足す。

これがどちらか分かるかな?



…ハズレ!


ブリュッセル風でした。

よって味なし。






市庁舎







バシリック聖血礼拝堂

十字軍がコンスタンチノープルから遠征で持ち帰ったといわれるキリストの聖血が保管されている(茶褐色の布らしい)。

この1、2階見てほしい。

下ロマネスク、上ゴシックの混ぜ混ぜ様式なのだ




入りたかったなぁ。また次回。




この建物の窓枠にもギルドの紋章が。








しかしまさに「屋根のない博物館」、ブルージュ










最高の天気。いい季節に行ったね。









暑いくらいだよね。









聖母教会の中へ












































真ん中がミケランジェロ「聖母子像」…のレプリカ



レプリカよりも、周りにあしらわれたイタリアカッラーラの黒大理石がすごい。















そして、クルーズ( ◠‿◠ )




ベネディクトって言ってるね。





楽しかったなぁ。








船頭さんが異国の人だと趣あるね。


















ちなみに船着場に目当てのショコラティエ、スークルブックがあり…とツアーの方々に伝えたところ、全員で訪問の運びとなった。頼りにされて嬉しいねぇ、えっへん。

3人の職人、家族経営という気概ある店のようだが、ゲントのあの店には及ばなかった。




からの自由行動








スーパー








いったんホテルへチョコを置きに








友人に"写真を1枚送って"、と言われても困るのが分かるだろう

全てが映えてるんだよ









ベーグル屋さん















チョコストーリーという工房








可愛いコーヒーロースタリー

テラスの若者がオシャレ











そしてこの旅2回目のスリ!

クリスマスの店に入ったら、一見明らか怪しい浅黒い男性2人が。

1人が僕に声をかけ、もう1人が入口通せんぼした







マダムは知らず買い物。

周りに人がいても油断大敵!






チョコレートラインも有名








これは小数点を発明した人!ブルージュ生まれのシモンステヴィン

コンパスを持ってるね。







チョコレートラインの中。作ってる














ジンジャーブレッドチョコがあったので買った。

普通だった







可愛いキッチン雑貨屋さん
















ここでも萌さんへのお土産物色







ここは石鹸屋さん







そして前夜偵察済みのシェアルバート








のそばの、こちらのカフェの、ギャルソンらの粋な感じもいいなぁ








ブルーワリー







ベルギーはビールだもんね

飲まなかったけど







紅茶専門店







市庁舎







そしてやっと腹が減ってきたので、シェアルバートへ!








これはリエージュ風か、どちらでしょう







生地








これを目の前でプレス!




もちろんリエージュワッフルだぜぃ!










本当にもちゅむちゅ。そして外はシュガーで甘くガリッと

ベルギーワッフル、マネケンしか知らないやつは食べちゃダメだぜこんな美味いの




まぁ、全部萌さんのおかげなんだけどね。






ワッフルの上に見えるおばあちゃんのブルーのお召し物も洒落てるね









ホテル









ピタパンの店

マダムも素敵




僕が外人に弱いのもあるだろうが、日本で街ゆくマダムにイイネと思うなんてないのに






ムラノ?確か有名な気が








そしてギャルソンのイカしっぷりが忘れられず入店

最高







ロータスクッキーと、ちょっとしたプティフール








いい午後(なお20時くらい)







英語だから一応読める








独特な味のコーヒーフレッシュ







良い子に21時にはホテルに戻り、ストレッチ筋トレ等々からの2時間半のバスタイム、そして熟睡。

本当にいつも通りの夜が過ごせるのはノンストレス快適ホテルだからこそ。